ロールス・ロイスで「お抱え運転手」体験 VIPを送迎 注意事項は?

2018.10.13

ショーファーならではの注意点

「お客さまが席に着かれたら空調のパネルをお示しして、TVモニターの引き出し方もご案内してください。ドアは閉まりきる直前で止めて、最後は自動で閉じるのにまかせてください」

「運転席についたら、お客さまの行き先、ご希望の通り道と到着予定時刻を確認します。車内の温度に問題はないかお伺いして、もしお好みのラジオ局があれば選んでさしあげてください」

2、3どころではなかった注意点を言い終えると、アバスは助手席にまわった。ついにファントムの巨大なステアリングに手をかける時がきた。スタートボタンを押し、しずしずとNCP駐車場からパーク・レーンへ進み出る。

前をいくタクシーとは十分に距離をとるようにとアバスが助言をくれた。客を見つけて急停車されても、余裕をもってやり過ごせるからだ。ラウンドアバウトを回るときも、ステアリングは指先でちょっとではなく手のひら全体を使ってしっかり回すほうがうまくいくという。

ファントムのブレーキは魔法としかいいようがなく、この巨大な物体の運動量がまるで揮発でもするかのようにスピードを落とす。いっぽう加速のほうは、うまくこなすのがむずかしい。不慣れな右足では、ややもするとお客をシートに押しつけてしまいそうになるのだ。

 
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