英国ラグジュアリーサルーン対決 ミュルザンヌ vs ゴースト 回顧録

2019.01.06

独自の方向性のロールス

さらにインテリアにも明確な個性の違いがある。ゴーストは単純さを基調とし、ファントム同様スイッチ類は明確な階層性のもとに配置され、重要性のかなり低いものは隠してある。そのためオーナーが複雑さで不満を抱くことはありえないだろう。

しかし同時に、驚きを与えるようなエモーショナルな部分までもが隠されてしまっている。タコメーターは奇妙だが実用性はほとんどないパワーリザーブメーターに取って代えられており、これはほとんどの場合、本来の動力性能のうち20%しか使っていないのを表示するだけである。無意味といってもいいほどだ。

センターコンソール上にはトランスミッションセレクターレバーすら存在せず、高品質感に決して不足はないが、伝統的な意味での豪華さはみられない。

とはいえ、ホワイトメーターと高い位置に構えたコンソールパネル、それに(今回の試乗車の)高級なウッドを使った高級感に欠けることのないダッシュボードという3点セットは、確かにほかのどのクルマにもみられない独自の方向性を明確に示してはいる。

 
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