マクラーレンF1 伝説のスーパーカー 意外なメンテナンス性 作業は慎重に

2019.06.09

番外編:タンク交換作業をご紹介

マクラーレンF1のメンテナンスを行うすべてのメカニックが、必ず経験しているのが、5年ごとの交換が必要とされている燃料タンクの交換作業だろう。その全工程を、作業時間とともに書き出してみた。

ご覧のとおり、完ぺきなコンディションで車両をオーナーのもとへと還すべく、マクラーレンのメカニックたちが行っている作業は、単なる燃料タンク交換に留まらない。

■入庫時の走行テスト(作業時間にはミルブルックへの往復を含む):7.5時間
■エンジン脱着作業:28.5時間
■タンク用テープを使ったタンク接続口の準備と燃料タンク交換作業:8時間
■全ブリーザーと燃料ホース、カーボンキャニスターの交換作業:8時間
■フューエルタワーの再生と燃料タンク圧力テスト:8時間
■エンジンマウント防触テープの交換作業:3時間
■エンジン、ギアボックス及び補器類の清掃とチェック:6時間
■サスペンションセッティング:8時間
■最終ロードテスト:7時間
合計作業時間:83.5時間


もちろん、エンジンが取り外されている間に、交換には16時間から18時間掛かる耐熱フィルムの交換作業を行うこともあり、その場合には、さらに作業時間が延びることになる。だが、パニ・ソーリスが言う通り、F1では決して急いではいけないのだ。

「集中してメンテナンスを行う必要があります。なにも難しいことはありませんが、急いではいけないのです。手順をスキップするなどもってのほかです。設定された作業時間は、25年の経験から導き出されたものであり、厳密に守らなければなりません」

 
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