[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ヤナセの「あの」ステッカー 知られざる厳密なルール 貼りつけ位置、本当の理由

2019.07.05

目立つ場所に貼られた、本当の目的

ヤナセステッカーは、原則としてリアウインドウの下部分真ん中に貼られる。ベースは黄色で遠くからも良く見える。そう! この「遠くからでもよく見える」ことがポイントなのである。

「ヤナセステッカーは、ヤナセのお客さまであることが社員に一目でわかるようにするために貼付しています」

「お客さまのクルマが走行中に止まってしまった際、ヤナセの社員の誰もが(含むスタッフ)お声掛けできるようにとの思いが込められています。購入されたお客さまの不安を減らすことにつながったケースも多々あります」(ヤナセ広報宣伝室)

つまり、あの黄色いステッカーは、正規モノをアピールするものでもなければ、ヤナセの宣伝のために貼っているのでもない。

故障や事故などのトラブルで止まってしまった客のクルマを見つけやすくするために目立つ場所に貼られた、目立つ色のステッカーなのだ。オーナーにしてみれば心強くて役に立つお守りのような存在なのである。

さらに、ヤナセが扱う輸入車は日本車よりも長い期間、乗られる傾向が強いからだろうか。ガラス面に貼るのは塗装面に影響を及ぼさないことや、ボディ塗装する際もはがさずに作業できるメリットがあるからという理由もある。

日本の輸入車業界を100年超に渡り率いて、輸入車市場拡大にも大きく貢献してきたヤナセならではの深くて人情味のある配慮と言えそうだ。

ちなみに筆者はこの話を、約20年前、故梁瀬次郎氏へのインタビューの際、直接ご本人から伺った。

 
最新海外ニュース