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「外ナンバー」何でも許される? 大使館所有 駐禁踏み倒し/車検対象外/給油半額の事実

2019.06.26

100字サマリー

青色のナンバープレートで「外」からはじまるナンバーをご存知ですか? 各国の大使館が所有し、外交特権ゆえに許されることが多いこのクルマの現状に加藤久美子が迫ります。

text:Kumiko Kato(加藤久美子) photo:Hiroto Kato(加藤博人)

もくじ

「外ナンバー」 日本国内最強の特権
「外ナンバー」の数字で、どこの国のクルマかわかる
外交特権によって守られている「外ナンバー」 ガソリン代も約半額
駐禁踏み倒しだけで、おどろきの件数
駐日大使は最重要ポスト 職員数も多く、クルマも多い

「外ナンバー」 日本国内最強の特権

通称「青ナンバー」や「外ナンバー」と呼ばれる特別なナンバープレートは外務省が日本にある各国の大使館が所有するクルマに対して発行した自動車登録番号票である。

「外ナンバー」を付けたクルマは「外交特権」という日本国内最強の特権を持っている。速度違反、駐車違反もへっちゃら。どのような仕組みになっているのだろうか?

「外ナンバー」の数字で、どこの国のクルマかわかる

日本のナンバープレートとは異なる、「外ナンバー」にはこのような意味がある。

「外」は「外交使節団」を意味するもので、「外」の文字が「◯」で囲まれているのは「外交団大公使館の長」(がいこうだんこうしかんのおさ)、つまり大使館で一番偉いひと「特命全権大使」を指すのが一般的だ。

このほか、「外ナンバー」に類するものに「領ナンバー」がある。こちらは青ナンバーではなく白ナンバーに「領1101」などと番号が振られており、領事館で使うために登録されたクルマにつけられるナンバーである。

大使館が主に外交のために存在するのに対して、領事館は日本にいる自国民のための諸手続きを行う施設となる。

さて、この「外ナンバー」に振られた数字にはそれぞれ意味があることをご存知だろうか?

4桁または5桁の数字の最初の2・3桁が国番号となり、そのあとの数字が登録された順番に振られる数となる。(国番号が一桁のところもあるが「08」のようにして2桁と解釈。本記事は数字部分を加工)

なお、領ナンバーはまた数字が別体系となるので以下の国番号は適用されない。

01 アフガニスタン
04 オーストラリア
21 デンマーク
27 フランス
29 ドイツ
36 ホンジュラス
48 韓国
79 ロシア
81 イギリス
82 アメリカ(83・84・87もアメリカ)
91 中国
など。

5月末に来日したトランプ大統領の「大統領専用車ビースト」にもこの青ナンバーが付けられている。最初の2桁はアメリカの「82」。

しかし、写真をよく見ると2台のビーストには同じナンバーがついている。(前後はそれぞれナンバーが異なっている)。同じナンバーにしているのは一目見てどちらに大統領が乗っているかわからないようにするためだそうで世界のどこでも原則として全く同じ仕様の2台1組で行動している。

日本に来たビーストはアメリカから大統領が到着する数日前に空輸で日本に入っており、大統領が離日したあと、別便で再びアメリカに戻されている。つまり、この8259の「外ナンバー」は大統領が日本に滞在する間だけ「臨時」に着けられたナンバーとなる。

 
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