2024年版 世界をリードする高級EV 10選 「静か+速い」最先端の移動体験

公開 : 2024.04.13 18:05

10. ジェネシス・エレクトリファイドG80

長所:美しいインテリア、洗練されたインフォテインメント、オールドスクールな魅力
短所:室内はやや狭い、ダイナミクスと乗り心地に欠点がある

ヒョンデ・グループの高級車ブランドであるジェネシスは、北米と欧州において、ここ数年で急速に台頭してきた。エンジン車だけでなく、今ではエレクトリファイドG80など複数のEVを展開している。

10. ジェネシス・エレクトリファイドG80
10. ジェネシス・エレクトリファイドG80

エレクトリファイドG80は、その名の通り、大型セダンのG80のEV版である。G80はもともと、豪華で多機能なインテリアを備えているが、4気筒のガソリンまたはディーゼルエンジンは高級車としてふさわしいものではなかった。

しかし、EV版では最高出力370psのツインモーターと87.2 kWhのバッテリーを搭載し、最長520kmの航続距離を謳っている。駆動電圧800Vの高電圧システムにより、最大350kWの急速充電と外部給電機能に対応する。つまり、屋外でポータブル冷蔵庫のような電化製品を動かすことができるのだ。

モーターの働きはスムーズかつパワフルで、インテリアも上質な仕上がりとなっている。残念なことに、スポーツセダンのようなレスポンスと高級リムジンの乗り心地を融合させようとして、両方とも実現できていない。ドライビングは楽しいものではなく、一方で乗り心地はやや安定感に欠けるため、リラックスして乗るものでもない。

それでも、比較的長い航続距離と優れた機能性には目を引かれる。個性的なデザインを含め、少し変わったものを求めるなら検討すべき1台である。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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