日産ラニアがオート上海にて公開
公開 : 2015.04.21 22:09 更新 : 2017.06.01 02:10
日産はオート上海にて、セダン・タイプの新型車であるラニアを公開した。
ボディには中国の若者世代が求める斬新で際立ったパーソナリティを表現。ラニアは特に20代から30代のエネルギーに溢れ、流行を創りだす中国の若者向けにデザイン開発された日産初のモデルであり、日産の中国の消費者に対する約束を明確に表現しているのだそうだ。
2013年に発表したFriend-ME(フレンド・ミー)コンセプトや、2014年発表のラニア・コンセプトから進化させ、北京におけるデザイン・センターである日産デザイン・チャイナの若手中国人デザイナーが中心となってデザイン開発を行った。
また日本の日産グローバルデザインセンターのグローバルでの経験と能力を活用し、同車のデザインを完成させた。
またラニアは、日産デザインの新しい形状表現の特徴であるコンセプト ’エモーショナル・ジオメトリー’ に基づいてデザインされている。
これは、’エモーショナル(表情豊かでダイナミックな動きを伴うもの)’ と ’ジオメトリー(幾何学的で静的なもの)’ という、2つの相反する概念を共存させるコンセプトであり、ラニアの場合、躍動感あふれるボディとシャープなラインで構成された外観デザインにこのコンセプトを表現している。
さらに、その力強いボディには、Vモーション・グリルや、キック・アップされたCピラー、フローティング・ルーフ、ブーメラン型ランプなど、日産デザインの特徴も多数採用。
日産のクルマに一貫した魅力を与える最新のグローバル・デザインを余すことなく取り入れることにより、最先端で洗練されたものを求めるエネルギーあふれる中国の若年たちを表現しているという。
洗練されたシンプルさが特徴の ’グライディング・ウイング’ コンセプトに基づいてデザインされた軽快なダッシュボードが特徴で、運転の快適性などドライバーを主役に据えたつくりになっている。
友人とのコミュニケーションも常にITを活用する世代に訴求するため、ラニアの開発にあたっては、’コネクティビティ(接続性)’ に重点を置いて取り組んだそうだ。
ラニアは、スマートフォンと接続が可能なオーディオシステムや、7インチのマルチメディア・ディスプレイ・スクリーンなど、互いに連動するインフォテインメント・テクノロジーを搭載。このシステムは中国専用仕様として、中国における日産の研究開発チームが設計した。
このほかラニアには安全面に関してもセーフティ・シールドに基づく技術が搭載され、また、中型セダン・セグメントにおいて競争力の高い燃費を実現している。
ラニアの中国における発売時期は今秋とされている。