ジャガー・ランドローバー、2つの新技術を公開

公開 : 2015.06.18 22:10  更新 : 2017.06.01 02:09

ジャガー・ランドローバーが立て続けに2つの新技術を公開した。

そのひとつはマインド・センスと呼ばれるもので、スポーツ、医療、および航空宇宙分野の高度な技術を活用し、ドライバーの脈拍、呼吸、および脳の活動状態をモニタリングして、ストレスのかかり具合をはじめ、疲労や集中力低下の度合いを測定するというもの。その測定はステアリング・ホイールに埋め込まれたセンサーを通じて、手から脳波を測定するという方法がとられる。センサーがドライバーの頭から離れているため、シグナルを増幅させ、背景の「ノイズ」から脳波だけを抽出するソフトウェアを使用される。ジャガー・ランドローバーは現在、ユーザーによる試験運用をしており、ステアリングホイールから得たさまざまな脳波に関する詳細な情報を収集しているという。

また、これと共に、シートにセンサーを埋め込み、ドライバーの体調をモニタリングする実験も行っている。このセンサーはもともと病院で使用するために開発されたもので、車載用にカスタマイズし、ドライバーの脈拍と呼吸による振動を検知するもので、ウェルネス・シートと呼んでいる。

一方、スマートフォンで車外からクルマを遠隔操作できるレンジローバー・スポーツも公開した。この実験車輌ではスマートフォンのアプリケーションで、ステアリング・ホイールやアクセル、ブレーキ、速度切り替え操作ができるというもので、ドライバーはクルマの脇を歩きながら(遠隔操作時の最高速度は時速4マイル)、車両を危険な状況から安全に脱出させたり、険しいオフロード地形を進ませたりすることが可能となる。さらに、ドアが開けられないほどの至近距離に他の車両が駐車している場合、車外からスマートフォンを操作して自身の車両を動かし駐車場から出したり、車内から確認しにくい位置に障害物がある場合に車外から障害物を避けるよう誘導することも可能だ。

このシステムを使えば、オフロードの岩場を切り抜ける際も、ドライバーは車両の横を歩くことで、傾斜やアプローチ・アングル、デパーチャー・アングルなどを絶えず確認しながら、車両の正確な位置を把握することができる。また、川瀬を横切る際や、泥や雪で滑りやすくなっている場所を走行する場合にも非常に役立つという。なお、この遠隔操作機能は、スマートキーを持ったユーザーが、車両から10mの範囲内にいて、かつスマートキーが検知できる状態に限り作動する。ドライバーがスマートキーの検知範囲外に移動した場合や、また車両に近すぎる場合には、システムは停止こととなる。