1970年代風の斬新ボディ採用 アルピーヌ『A310ビジョン』公開(後編) デザイン責任者が語る特徴と新しさの模索

公開 : 2026.10.13 07:25

Q&A:A310ビジョンは何を表している?

――アルピーヌがこのようなクルマの開発に取り組めるほどのブランド力を築いたことについて、どう思われますか?

「そこにこそ価値があります。わたし達はフェラーリやポルシェではありませんが、歴史と素晴らしい伝統を持っています。伝えたいメッセージがあり、語るべき物語があり、カスタマイズサービスを通じてそれを実現する正当性があります。創業当初は『5万ユーロ(約890万円)を超えるクルマは絶対に売れない』と言われていましたが、今ではフェラーリやランボルギーニも所有するお客様にも、フェラーリやブガッティに匹敵する体験だと評価していただいています」

アルピーヌA310ビジョン
アルピーヌA310ビジョン    アルピーヌ

――では、このクルマはまさにアルピーヌが目指す「魅力」を体現しているのでしょうか?

「0-100km/h加速やバッテリー容量だけで勝負するのは、わたし達が目指すところではありません。わたし達には確かなストーリーがあり、このようなラグジュアリーな体験をより手頃な価格で提供する方法を持っているのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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