アルピーヌは「ポルシェよりもニッチな存在」目指す 6車種ラインナップで欧州と米国に注力 年間1万5000台規模か

公開 : 2026.08.06 17:05

アルピーヌは今後6車種のラインナップを展開して事業拡大を図りますが、同社CEOは「ポルシェよりもニッチな存在」を目指していると語りました。新型A110の発売後は2030年まで新モデルの投入はないようです。

希少性と収益性を重視

アルピーヌは計6車種のラインナップを構想しているが、近日発売予定のEV『A110』以降、少なくとも2030年までは新型車を投入しない。

事業拡大を図るアルピーヌは最近、ホットハッチの『A290』に加え、クロスオーバーの『A390』を発売した。今後どれほどの規模を目指すのかとのメディアの問いに対し、フィリップ・クリーフCEOは「販売台数という点では、ポルシェよりもフェラーリに近い」と述べ、年間1万5000台程度の販売を見込んでいることを示唆した。

少なくとも2030年までは、A290、A390、新型A110(画像は現行型)の3車種展開となるようだ。
少なくとも2030年までは、A290、A390、新型A110(画像は現行型)の3車種展開となるようだ。    アルピーヌ

「もちろん、わたし達はフェラーリではありませんし、ポルシェを目指しているわけでもありません。ポルシェよりもニッチな存在を目指しています。モデルの希少性と収益性を維持したいと考えています」とクリーフ氏は語っている。

ガソリンエンジン搭載のA110が生産終了となった現在、アルピーヌのラインナップにはA290とA390の2車種があり、いずれもルノーのプラットフォームをベースとしている。しかし、さらなるモデルの追加について問われると、クリーフ氏は「今後4~5年の間は予定していません」と答えた。

北米への進出も計画中

ただし、クリーフ氏はラインナップ拡大を完全に否定したわけではなく、新型A110のクーペ仕様と2+2仕様が発売された後は「5台目、6台目のモデルが必要になる」としている。当面は欧州市場に焦点を当て、続いて北米市場への進出に力を入れるという。

アルピーヌは2030年までにカナダに、その後米国に参入する予定だ。

新型A110のプロトタイプとなるアルピーヌA110フューチャー
新型A110のプロトタイプとなるアルピーヌA110フューチャー    AUTOCAR

クリーフ氏は、「スポーツカー市場は過去30年間、年間35万台規模の水準を維持しており、その半分は米国市場です」と述べた。

アルピーヌは当初、米国市場向けの目玉として大型SUVを投入する計画だったが、現在では保留している。クリーフ氏は将来的に投入する可能性を否定しなかったものの、ルノー・グループ内には「現時点で適したプラットフォームがありません」と指摘した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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