‘チタニウム・パック’ もまた標準であり、リップ・スポイラー、ミラー、ディフューザー、エア・インテーク・ダクトなどが、チタニウム・グレーとなる。

■どんな感じ?

RS7パフォーマンスは、いかなるドライブ・モードでも、あるいは路面が濡れていようといまいと、とにかくアクセル・ペダルを踏みつけようという気持ちにする。フォルクスワーゲン・グループの4.0ℓV8パワープラントは、相も変わらず突出したパワーを有し、現存する内燃機関のなかでも極めて恐ろしい部類に入るのである。

ガソリンを入れ、人を載せた状態であれば2トンを超えるにもかかわらず、あり余るほどのメカニカル・グリップとリア・バイアスの4WDシステムは、ドライバーに自信をもたせてくれる。限界もほとんど見えてこない。

しかしながら、RS7パフォーマンスには、自分とクルマがぴたりと寄り添っている、と感じさせるだけのコミュニケーション能力が致命的に欠けている。