FR化で80kgのダイエット、フェラーリGTC4ルッソTが世界初公開

公開 : 2016.09.29 17:10  更新 : 2017.06.01 00:40

フェラーリは、カリフォルニアTの3.8ℓV8ターボ・ユニットに専用チューニングを施し搭載した新型モデル、GTC4ルッソTをパリでワールド・プレミアした。

610ps、77.4kg-mを発揮する新たなV8モデルは、V12のGTC4ルッソに比べて最高出力が73ps抑えられているものの、最大トルクは6.4kg-m増加している。

これによりGTC4ルッソ・レンジには、フェラーリでは稀なことにエンジンが2種類ラインナップされるだけでなく、FR仕様と4WD仕様のふたつが存在することになる。

フェラーリによれば、4輪駆動システムを省いたことが大きく影響し、V8の新モデルの車両重量は1840kgと80kgも軽くなったという。また、軽量なユニットを採用したことにより、前後重量配分のフロント側がV12のルッソでは47%であったのに対し、V8のルッソTでは46%となっている。

あわせて4輪ステアリング・システムやサイド・スリップ・コントロール(SSC3)を含むダイナミック・コントロール・システムにもチューンが施されている。またターボラグを解消するために可変ブースト・マネジメントを採用するほか、スロットル・レスポンスを高めるために3速から7速選択時には可変トルク・カーブが適用される。

それ以外のスペックは公開されていないが、0-100km/h加速タイムは、V12モデルの3.4秒に比べてコンマ数秒プラスとなり、最高速もV12の335km/hには達しないと考えられる。

GTC4レンジのエントリー・モデルとなることから、価格もV12モデルより抑えた設定となる見込みだ。


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