マイナー・モデルを調査 スコダ・イエティってそもそも何? 2.0ℓディーゼルを試乗

公開 : 2017.03.28 13:15  更新 : 2017.05.29 18:39

気になる室内スペース 時代遅れの部分

前席スペースは上々。ステアリング・ホイールのテレスコピック調整幅が小さく、ドライビングポジションがやや窮屈なものになってしまうのが玉に瑕。

後席の足元は、長身の乗員が前後に座ると多少きつめだが、頭上スペースは余裕が有り余り、広いガラスエリアによって開放感も満点だ。

荷室は、もちろんさまざまなアレンジができる。5人乗車時でも十分に広いが、後席のスライドと40:20:40分割可倒機構を駆使すれば、更なる拡大が可能だ。いざとなれば、後席を取り外すことさえできる。

そうそう、悪いところもある、と先に言ったのを忘れるところだった。

フォルクスワーゲン・グループで使い回されているスイッチ類が古臭いのと、最新式ではないインフォテインメント・システムのディスプレイが不明瞭なことくらいか。

その辺はエンジンの洗練度アップとともに、2018年登場予定の新型で改善されることだろう。

■「買い」か?

スコダ・イエティは走りも実用性も申し分なく、その美点はそのままに、装備を大幅拡充したのがこのグレードである。

しかもこのSE Lベースのモデルでは、さらにアイテムが充実し、高級感も演出されている。オーナーがちょっと羨ましくなるようなクルマだ。

しかし、である。

この旧世代の、デザインにも古さが目立つクルマに、£26,000(361万円)も支払うのはいかがなものか。

イエティは確かにいいクルマだが、安価で買えるのもまたイエティの長所である。価格も含めて判断するなら、これよりいいクルマはいくらでもある。


スコダ・イエティ2.0TDI 150 アウトドアSE L ドライブ4×4

価格 £26,030(362万円)
全長×全幅×全高 4222×1793×1671mm
最高速度 195km/h
0-100km/h加速 9.1秒
燃費 19.6km/ℓ
CO2排出量 134g/km
乾燥重量 1490kg
エンジン 直列4気筒1968ccディーゼル
最高出力 150ps/3500rpm
最大トルク 34.8kg-m/1750-3000rpm
ギアボックス 6速マニュアル


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