新型ヴァンテージ・プロトタイプ 同乗取材

公開 : 2017.11.22 20:53

2、3時間あれば… ESP開発の現場

われわれが訪問したのは2017年初頭のことだ。開発途中のヴァンテージ・プロトタイプであったが、何かしらのヒントを得ることはできた。外装は部分的にDB11のボディをつなぎあわせた状態だが、シャシーとメルセデス-AMG製4.0ℓV8ツインターボは万事問題なし。

ドライバーズシートにおさまるのは、マーク・バロンというエンジニアで、新型ヴァンテージのスタビリティ・コントロールを担当。すでにスウェーデンに2週間滞在しているという。彼の任務は、コンチネンタルのエンジニアと連絡を取り合い、プログラムのデフォルトパラメーターの完成度を高めていくことだ。


この作業には、幾千もの計算式やパラメーターとの悪戦苦闘をともなうが、評価自体はいたって主観的なものだという。そして、手をくわえれば効果がただちに結果に出るのだとか。

「おおむね2、3時間もあれば、新しいESPのプログラムを用意して書き換えることができます。そうしたら、あとは同じことをするだけですね。この土地の環境ならば、まったく同じ条件で比較することが可能なのです。再現性こそわたし達がテスト施設に求めるものですから」
 

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