【石井昌道と飯田裕子が感心】マセラティ グレカーレは、走りとデザインを高い次元で両立!
公開 : 2025.06.16 11:00
常に最適なドライビング環境を提供するパワートレインと、最新のデザイン言語を用いた彫刻のような美しさ。走りとデザインを高い次元で両立したマセラティ グレカーレを、石井昌道と飯田裕子が味わいます。

もくじ
日本の都市部でも使いやすいサイズ

レヴァンテに続くマセラティのSUV第2弾として登場した『グレカーレ』。全長4860mm、全幅1950mm*、全高1660mmというボディサイズはレヴァンテよりもコンパクトで、日本の都市部でも使いやすいサイズに収まっている。今回はそんなグレカーレを、モータージャーナリストの飯田裕子さんと一緒に街中へ連れ出してみた。
*グレカーレ モデナ/トロフェオ:全幅1980mm

駐車場で対面したグレカーレは、存在感が強く感じられた。それはマセラティのデザインが彫刻のように美しいのが常であり、グレカーレのような背の高いSUVでは塊感が強調されるからだ。

それは例えば、低く配置されたフロントグリル、そこに鎮座するトライデント、そして縦長のヘッドライトといった要素で構成されるフロントマスクであり、MC20やグラントゥーリズモなどと関連性のある最新のデザイン原語が用いられている。
そしてクラシカルな趣を感じさせる一方、表面がフラットになるフラッシュドアハンドルなど新しいディテールを融合させており、これぞまさにクラシカルモダンだ。

今回試乗したのはトップモデルの『グレカーレ・トロフェオ』で、レーシングカー由来のテクノロジーを採用したネットゥーノV6ターボエンジンを搭載。最高出力530psを誇り、SUVながら0-100km/h加速を3.8秒でこなす俊足が自慢だが、街中で普通に走らせていると、パワーが有り余って気難しいという素振りは微塵もみせない。

それは状況に応じて最適の制御をもたらす躾の良さに加えて、最新のジョルジョ・プラットフォームが、類い希なシャシーポテンシャルをもたらしているからだ。

また、ドライブモードをパフォーマンス志向の『コルサ』に切り替えてアクセルを踏み込めば目の覚めるような加速を見せつけるが、それでもシャシーの能力は高く安心感はいささかも崩れないのである。