2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のハイブリッド車 10選 実用的で「エコ」なクルマ

公開 : 2025.06.15 18:25

デザイン、走行性能、実用性などさまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「ハイブリッド車」を10台紹介します。荷物をたくさん積めるものから、ロングツーリングに適したものまで、かつてないほど個性豊かに。

経済的で日常使いにぴったりなクルマ

最近の世界情勢の変化により、消費者にとって朗報があった。エンジン車に対する欧州の規制に見直しが入ったのだ。英国ではこれまで、2030年にハイブリッド車の販売が禁止されるのではないかという見方もあったが、2035年まで販売できるようになった。

ハイブリッド車は厳しい排出ガス規制に対応し、低燃費で、さらに短時間で給油できるという利点を兼ね備えている。あらゆる方面で人気があり、ここ20年ほどの間で大きな商業的成功を収めている。

現在販売されているものの中から、特に優れたハイブリッド車(PHEV含む)を10台厳選する。
現在販売されているものの中から、特に優れたハイブリッド車(PHEV含む)を10台厳選する。

英国の場合、ガソリン代を節約できるだけでなく、税金(BIK)の支払額も抑えることができる。特に、電気のみで長距離を走行できるPHEVは環境負荷が低いとされているため、大幅な節税が見込める。

AUTOCAR英国編集部は、トヨタカローラを市販車最高のハイブリッド車と評価している。信頼性において非常に高い評価を得ており、コンセントで充電する必要もなく、優れた燃費性能を発揮する。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます。英国市場に未導入、または販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. トヨタ・カローラ

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:ファミリーカーとして乗り心地とハンドリングのバランスが絶妙 使いやすいインテリア 控えめで無難なデザイン
短所:インフォテインメントが時代遅れ 車内は特に広いとは言えない CVTのためエンジン音がうるさい
最大の特徴:日常使いでの燃費性能

トヨタはハイブリッド・パワートレイン技術の普及において一歩先んじており、現在英国で販売されているものの中で、カローラほど優れたハイブリッド車はない。

1. トヨタ・カローラ
1. トヨタ・カローラ

「2.0Lエンジンはパフォーマンス面で若干の優位性があるが、ほとんどの人にとっては1.8Lエンジンで十分だろう」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター(AUTOCAR英国編集部)

洗練された外観と上質なキャビンを融合し、ダイナミックな走行性能とシャープなハンドリングを実現するために、シャシーも非常にうまく開発、調整されている。

最上位モデルの2.0Lハイブリッドでは、スポーティな走りを少し楽しむこともできる。また、1.8Lハイブリッド(商用車仕様も選択可能)は、燃費効率を重視して運転すれば、日常的な走行で30km/lの燃費を実現する。

カローラは所有する喜びと運転の楽しさ、そして燃料代の安心感など、あらゆる面で満足できる1台だ。

記事に関わった人々

  • マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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