ルノー・カングー・ジャンボリー2018—1373台が山中湖に集結

2018.5.14

ルノー・カングー・オーナーの祭典として親しまれているルノー・カングー・ジャンボリーが今年も開催されました。毎年参加台数が増える人気イベントですが、今年は前回を130台も上回る1373台のカングーが全国から山中湖に集まりました。

text & photo:Yasuhiro Ohto (大音安弘)

10周年を迎えたカングー・ジャンボリー

ルノーのMPVであるカングーを中心としたルノー・ファン・ミーティング「ルノー・カングー・ジャンボリー2018」が、2018年5月14日(日)、山梨県南都留郡山中湖村にある山中湖交流プラザ「きらら」にて開催された。今年はイベント10周年、そしてカングー自身も誕生20周年というアニバーサリー・イヤーにあたるとあって、どんなサプライズが用意されているかにも注目が集まっていた。

そんなファンの期待を示すかのように、早朝5時のゲートオープンより続々とカングーたちが集結。その数は、前回を130台も上回る1373台に上った。このほかのルノー車や他メーカー車を加えると、総数は1921台という盛況ぶりに。その中心は、デカングーと呼ばれる現行型だが、まだまだコンパクトな初代モデルもたくさん参加しており、日本販売16年となるカングーの歴史を感じさせた。

カングー生みの親も来日

モータージャーナリストの武田公実さんとん竹岡 圭さんおふたりの司会で進行されたステージ・イベントでは、冒頭の挨拶に主催者であるルノー・ジャポンの大極 司社長が登壇。多くの来場者を歓迎すると共に、同イベントが10回目を迎えられたことへの感謝の言葉を述べた。

注目のサプライズは、本国フランスの本社よりカングーのキーマンであるフィリップ・カイエットさんが緊急来日したことだ。彼は、ルノーの小型商用車担当プログラム・ダイレクターを務め、カングー・プロジェクトの総責任者だ。ステージ前に集った多くのファンや個性豊かなカングー達が集った会場の光景に大喜びし、「私はカングーを作っていますが、これほどの色鮮やかなカングーたちが並んだ光景は初めて見ました。皆さんの工夫が加えられたカングーをみて、いくつかのひらめきが浮かびました。より魅力的なカングーを送り出すために、帰国後にこれらのアイディアを実現できるように検討します」と、日本のカングー・ファンに感謝すると共に、その愛され方に大きな刺激を受けたことを語った。

カングー・クルールの最新バージョンを発表

恒例の新型車発表では、カングーならではの色に拘った人気の限定車「クルール」の最新バージョンが公開された。今回のモデルは、「夏のバカンス」をテーマに、フランス・アルプスの景色にインスピレートされた緑色の「ヴェール モンターニュM」と青色の「ブルー シエルM」という2色を設定。各100台の限定で、今回は、6速EDC仕様のみとなった。


この他にもステージでは、自動車情報TV番組「クルマでいこう!」の公開収録や山中湖中学校吹奏楽部の演奏会、安田レイさんのミニライブなど、様々な催しが行われた。観覧エリアには日除けのテントを張るなどし、じっくりとステージを楽しむ来場者たちの姿も見受けられた。

当日は、雲が多かったものの朝方には、富士山が拝める良い天気だったが、午後が近づくにつれ、小雨が降り出してしまった。ただステージ・イベントもお昼休みをカットし、繰り上げ進行するなどし、全てのプログラムを無事終了。

例年のように、イベント終了後にユーザー同士が別れを惜しむ時間が失われてしまったことは残念だったが、今年も多くのファンが集い、カングーを通じた交流を楽しみ、そしてカングーの責任者であるカイエットさんと日本のカングー・ファンの交流も図られたことで、日本のカングー熱の高さが伝わったことの意味は大きかったはずだ。来年のカングー・ジャンボリーの開催と共に、どんなアイディアがカングーに盛り込まれるのかも期待したい。

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