3列7人乗り『グランカングー』は台数限定展開で毎回完売! 『ルノー・カングー』はなぜ日本で人気モデルになったか?

公開 : 2026.06.09 11:45

2002年に初代が日本導入されて以来、インポートMPVとして人気を持続し続ける『ルノー・カングー』。現行型は2020年に発表(日本仕様は2023年に発売)された3代目となります。その人気の理由を篠原政明が探ります。

日本仕様は本国にないダブルバックドア

2002年に初代が日本導入されて以来、インポートMPVとして人気を持続し続ける『ルノーカングー』。現行型は2020年に発表(日本仕様は2023年に発売)された3代目となる。

初代、2代目よりサイズアップし、デザインも一新されたが、観音開きのダブルバックドアをはじめ、使い勝手の高さは継承されている。

今年に特別仕様車としてデビューした、3列7人乗りの『ルノー・グランカングー』。
今年に特別仕様車としてデビューした、3列7人乗りの『ルノー・グランカングー』。    佐藤亮太

そして2026年、3列シート7人乗りの『グランカングー』が特別仕様車として日本デビューを果たす。しかも日本仕様は本国仕様にはないダブルバックドアも採用した。パワートレーンは、カングーでは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボが設定されているが、グランカングーは本国でも前者のみとなる。

シートは3列目までセパレートタイプ

カングーより全長は490mm、ホイールベースは390mm長いが、取り回しは悪くなく、視界の良さは変わらないので街中でも思ったより運転しやすい。車両重量も130kg重いからパワー不足は否めないか……と思いきや、街中での発進加速も不満はないし、思いのほか元気に走る。

感動的なのは長いホイールベースのおかげで直進安定性が高く、乗り心地が良いこと。ハイウエイクルージングは快適だ。

シートは3列目までセパレートタイプで、3列目もおとなが座るのに十分なスペース。
シートは3列目までセパレートタイプで、3列目もおとなが座るのに十分なスペース。    佐藤亮太

シートは3列目までセパレートタイプで、3列目もおとなが座るのに十分なスペースがある。2、3列目シートは、それぞれスライド、折りたたみ、跳ね上げ、取り外しが可能だから、シートアレンジは多彩。ただし、シート単体は結構重く、保管する場所を考えると日本では取り外しまではあまりしないだろう。

それでもラゲッジスペースは十分にあるし、カングーの魅力はそのままに、より人や荷物を積めることができるグランカングー。これは日本でも人気を集めることは間違いないなと再認識した。

1月に発表されたクルールは瞬時に完売

そんなグランカングー(およびカングー)の人気の秘密を、実際の販売データなどを基に探ってみたい。

日本では2002年に初代が発売されて以来、2025年末までに約3万5000台が販売されている(登録ベース、ルノー・ジャポン調べ、以下同じ)。現行型となった2023年から2026年5月まででは約3500台。2026年1月から5月では390台で、そのうちグランカングーが140台ほどだという。

2026年1月に発表されたクルール(写真)は、瞬時に完売したという。
2026年1月に発表されたクルール(写真)は、瞬時に完売したという。    佐藤亮太

グランカングーはダブルバックドアなどの関係で日本仕様をロットで発注する特別仕様車(もしくは限定車)として、今後も販売される予定だが、2026年1月に発表されたクルールは、瞬時に完売したという。

台数は公表されていないが、前述のように既に140台ほどデリバリーされており、今後も続くそうだから、200台近くになりそうだ。また、5月に第2弾の限定車(イエローとグリーン、各50台)が発表されたが、こちらも既に完売している。6月発売予定の第3弾(グレー、50台)も告知がスタートした。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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