世界初 日産の高成形性980MPa級超ハイテン材 なにがスゴイ?

公開 : 2018.06.19 07:10

インフィニティQX50 世界初の適用

2018年3月。米国で発売したインフィニティQX50のフロントサイトメンバーやリアサイドメンバーなどの車体骨格部材に、世界で初めて高成形性980MPa超ハイテン材が適用された。日産は今後発売する新型車に採用を拡大していくとしている。

同社は車体の軽量化のために、車体部品における超ハイテン材を25%(重量ベース)以上に採用する目標を掲げ、2013年から高成形性1.2GPa級超ハイテン材の採用をはじめ、超ハイテン材適用技術の開発に向けて積極的な取り組みをしてきた。

車両コスト抑制も

今回発売したインフィニティQX50では、超ハイテン材適用率27%を達成。

超ハイテン材は通常のハイテン材と同等の車体性能を保ちながら鋼板を薄くできるため、車両の軽量化が可能となり、燃費や走行性能を向上させることができる。また、1台あたりの鋼板の使用重量が少なくなることに加え、この超ハイテン材は冷間プレスが可能なため量産に適しており、生産コストを含めた車両トータルでコストの上昇を抑えることができる。

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