新型BMW Z4 初試乗 ソフトトップ採用 ドライビングの質、大幅に向上

公開 : 2018.11.12 10:10  更新 : 2018.11.17 16:18


トヨタと共用のプラットフォーム

ご存知のように、ミュンヘンの企業は2013年から日本の自動車業界の巨人、トヨタと共同開発を行っており、間もなく登場するスープラとプラットフォームを共有している。クルマのサイズをスープラと大きく差別化しなかった理由として、同じプラットフォームを利用するという都合上、技術的に困難だったことが大きいと思われる。

それでもBMWはサスペンションの構造を改めて設計して、フロントはストラット構造を見直し、リアにはZ4としては初めて、5リンク式のシステムを採用している。アルミニウム製の部品を多用することで重量増を抑えながら、新しいサブフレーム・マウント技術を前後に導入。トレッドも見直され、フロント側では98mmも広げられている。

英国では、当初は同じ2.0ℓガソリンエンジンから196psの最高出力を発生させる20iと、258psの30iの2種類が選択できる予定。また、トップグレードとして精彩を放つ、3.0ℓの直列6気筒エンジンを搭載したMパフォーマンス仕様のM40iも加わる。最高出力は339ps、最大トルクは50.9kg-mに達する。先代モデルのZ4 sDrive35iSが放っていた、低い唸り声ともおさらばだ。

トップグレードには軽量な18インチ・アルミホイールが標準装備され、8速ATと、車高がやや低くなるアダプティブ・ダンパーを採用したスポーツサスペンションも備わる。ブレーキも強化され、トルクベクタリング機能を持つ電子制御ディファレンシャルギアも搭載される。

早速、屋根を開けて清々しいポルトガルの道を楽しもうじゃないか。

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