ジャガーXFスポーツブレークに試乗 良質 英国の伝統をモダン解釈

公開 : 2018.12.20 11:30

ジャガーだけに許された「滋味」

ガソリンの直列4気筒2ℓターボ、インジニウムエンジンは250ps/5500rpmに37.2kg-m/1300-1500rpmと、かなりの低回転域から最大トルクを吐き出すタイプ。

1810kgのボディは決して軽いとはいえないが、その加速感はジャガーとして適切な鷹揚さと力強さを実現しているといえる。

8速ATのシフトスケジュールも、素早く繋いで切れ目なく加速させるというより、クルーズ中のペースやリズムの変化に滑らかさについていくのが得意という雰囲気だ。

キックダウンした刹那にパワーが炸裂するというより、リアを少し沈ませ加速していくまで僅かな拍があったり、高速巡航時の柔らかな乗り心地には、やはりジャガーならではの優雅で力強いマナーを認めることができる。

速度を増すほどに直進安定性が増す感覚は、ロングホイールベースというだけではない。前輪のキャスター角が相当に立てられて効いているのだろう。

加速や巡航時におけるパワートレインの柔らかい力強さと、雑味のないステアリングのタッチは、大型のFRとして模範的といえる。

ハンドリングについても、柔らかなストロークとロール感は鷹揚ながら、ステアリング操舵に応じて俊敏さを増すという、魅力的な矛盾を秘めている。

2ℓエンジンによるノーズの軽さと、巧みなボディ剛性コントロールが、高い次元で両立している。そこがサルーン同様、XFスポーツブレークのモダン・ジャガーとしての資質だ。

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