【ハンドリングの真実】限界性能とは無関係? 評価はシンプル 前編

公開 : 2020.03.14 21:20

視界が重要

さらにもっと基本的な要素もある。

ステアリングフィールやグリップ、さらには限界でのバランス性能などの前に、まずは十分な視界が確保されているかを確認すべきなのだ。

ハンドリングの真実
ハンドリングの真実

ゴードン・マーレーが創り出したマクラーレンF1の偉大な功績のひとつが、いまでもすべてのマクラーレン製モデルのキャビンに座ると、まるで金魚鉢のなかにいるかのように感じられるという点だ。

そして、マクラーレンのように低くワイドで速いモデルに十分な視界が備わっていれば、それは単に自信や安心を感じさせてくれるだけでなく、本当の意味での見事なハンドリングが実現しているということを意味している。

昨年マクラーレン720Sに続いてランボルギーニアヴェンタドールSVJのステアリングを握る機会があったが、ランボは非常にハードでドライビングが恐ろしいモデルに感じられた。

これはアヴェンタドールの方が速いからではなく(実際にそうではない)、720Sと比べればまるで郵便ポストの投函口から覗いているかのようなその視界が原因だった。

他にも忘れてはならない点がある。ペダル配置はどうだろう?

マニュアルモデルの場合、軽いブレーキングでもハードなブレーキングでも、同じようにヒール&トウは出来るだろうか?

そして、ブレーキそのもののフィールはどうだろう?

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