【ディフェンダーとレンジの2役】ランドローバーを救ったディスカバリー 後編

2020.03.14

サマリー

誕生から30年。最高位へ上り詰めたレンジローバーに対し、走破性重視の初代ディスカバリーは、クラシックなランドローバーを味わえる1台です。窮地のランドローバー社を救った、いまのSUV人気にも通じる1台を見ていきましょう。

もくじ

田舎町に住む家族の暮らしにピッタリ
大衆向けのレンジローバー
キャメル・トロフィーの公式車両に
味のあるSUVとして魅力的な選択肢

田舎町に住む家族の暮らしにピッタリ

text:Jack Phillips(ジャック・フィリップス)
photo:Land Rover UK(英国ランドローバー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ゆとりを感じさせる大きさを持つ、7シーターのレンジローバー・ディスカバリー。学校への子供の送り迎えや、沢山の物資を積むのにも理想的だった。田舎町に住む家族の暮らしにピッタリだといえる。

ディフェンダーのような、張り出したホイールアーチ・ボディに乗る時代は終わった。インテリアには、レンジローバー並の特別な質感は必要ない。サッカーで泥だらけの子供と、犬、ピクニックに出かけるためのオフローダーだ。

ランドローバー・ディスカバリー(シリーズ1)
ランドローバー・ディスカバリー(シリーズ1)

ヘッドレストの横やダッシュボードの上部など、キャビンのに取り付けられたグラブハンドルが、普通のクルマより高い位置にボディがあることを気付かさせてくれる。草地を走って近道をしても平気だし、雪が降っても、ひるむ必要はない。

インテリア・デザインを手掛けたのは、コンランデザイン・グループ。外部デザイナーを導入した初期のクルマといえるが、淡い色合いと濃いめのソナー・ブルーとのコントラストが綺麗だ。丈夫で広々しており、現代的に見える。

ディスカバリーから外を眺めると、着色された窓ガラスによって青いフィルターが掛けられ、少し変わった印象を受ける。だが、リアのスペアタイヤがオフローダーらしい。ボディサイドのステッカーには山脈のイラストが入り、走破性を誇示するようだ。

一番に気がつくのは、ディーゼルエンジンの力が心もとないことと、快適性と視界の良さ。グラスハウスが大きくクルマは小さく感じられ、不思議と見た目は時代遅れには感じられない。

 
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