【価格/サイズ/内装は?】マツダMX-30 ガソリン・マイルドハイブリッドを解説 魂動デザインの新解釈 10/8発売

公開 : 2020.10.08 11:00  更新 : 2021.10.11 09:35

マツダの新型SUV「MX-30」が発売されました。観音開きドアを採用し、まずはガソリン・マイルドHV仕様が登場。前・後席、デザインをたっぷり撮影しました。価格/サイズ/パワートレインを解説。

はじめに MX-30 マイルドHV車とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

10月8日、マツダはブランニューのクーペSUV、「MX-30」を発表した。

マツダのSUVといえば、CX-3CX-5、そしてCX-30のように「CX-○」という名称が付けられていたが、今回のMX-30は今までのSUVラインナップとは立ち位置が少し異なるため、名称が差別化されている。

マイルドハイブリッド仕様が発売されたマツダMX-30(セラミックメタリック+3トーン/2WD)+ベーシックpkg/モダンコンフィデンスpkg
マイルドハイブリッド仕様が発売されたマツダMX-30(セラミックメタリック+3トーン/2WD)+ベーシックpkg/モダンコンフィデンスpkg    上野和秀

MX-30は、マツダ初の量産EV(電気自動車)として昨年の東京モーターショーでプロトタイプがワールドプレミアされた。

そして今夏のオートモビルカウンシル2020の会場で、秋には日本国内に導入し、マイルドハイブリッド・モデルも設定されると発表された。

日本より先にヨーロッパではEVモデルの先行予約の受付けが開始され、販売も始まったMX-30だが、今回、日本仕様として発表されたのはマイルドハイブリッド・モデルのみとなっている。

だが、マツダは2021年1月には、EVモデルも日本で発売することを明かにした。

では、まずマイルドハイブリッド・モデルのみで発表されたMX-30日本仕様の概略を紹介していこう。

マツダMX-30 外観

MX-30日本仕様のボディサイズは、全長4395×全幅1795×全高1550mm、ホイールベースは2655mm。

立体駐車場にも対応し、都会で使うには適度なサイズといえるだろう。

マツダMX-30(ポリメタルグレーメタリック/AWD)+ベーシックpkg/インダストリアルクラシックpkg
マツダMX-30(ポリメタルグレーメタリック/AWD)+ベーシックpkg/インダストリアルクラシックpkg    上野和秀

近年のマツダ車は、共通のデザインテーマである「魂動デザイン」に基づいているが、このMX-30も例外ではない。人の手が生み出す人としての美しさを基礎としながら、価値観の変化やライフスタイルに寄り添うことを目指した「ヒューマン・モダン」をコンセプトとしている。

エクステリア全体は、無駄な要素を削ぎ落とし、自然な余白のあるシンプルさが特徴的だ。

フロントまわりでは、最近のマツダ車が採用しているシグネチャーウイングは廃止。グリルのオーナメントが指し示す、クルマの中心軸にすべての要素が収斂する作りとしている。

ボディサイドは、フロントエンドから始まる塊感のあるプロフィールが、リアエンドまで通されるシンプルな構成だ。クーペSUVらしくDピラーは強く傾斜されるが、Aピラーは敢えて立ち気味にしてアクセントが付けられている。

そしてフリースタイル・ドアも、MX-30の特徴の1つだ。

かつてRX-8にも採用されたセンターオープン式のドア構造は、デザインと居住性を両立。乗降性や荷物の積み卸しのしやすさはもちろん、ベビーカーや車いすでのアクセスのしやすさなど、使い勝手は幅広い。

外観でもう1つ特徴的なのは、キャビンとフリースタイル・ドアを際立たせるため、AピラーからDピラーのキャブサイドの一部とリアゲートサイド部分をメタリックカラーとしたフレームドトップ。さらにルーフをブラックアウトした3トーンのボディカラーも設定されている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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