【世界初】ホンダ・レジェンド自動運転レベル3「ホンダ・センシング・エリート」体験

公開 : 2021.05.03 05:45

ハンズオフ 3つの運転支援機能

ハンズオフ走行では、3つの機能がある。

1つは、ACCとLKASによる、車線内運転支援機能。

試乗前の説明会の様子
試乗前の説明会の様子

この状態では、ドライバーは前方や周囲を監視する必要がある自動運転レベル2の状態なので、体感としてダッシュボードがグリーンの状態との差はあまり感じされない。いつでも運転復帰できるように、両手はハンドルに近くに置き、右足もアクセルペダルの上にあるままだ。

次に試したのは、ハンズオフ機能付車線変更支援機能だ。ドライバー自身が周囲を確認した状態で、ウインカーを軽く押し下げると、クルマが斜め後方の車両の位置をレーダーで確認するなどして安全を確認した状態で、自動的に車線変更が始まる。

この機能については、日系各車、欧州車、アメ車でも装備されているものだ。

車線変更には、もう1つ方法がある。

それが、ハンズオフ機能付高度車線変更支援機能だ。

ハンズオフの状態で、ステアリングにある高度車線変更支援システムのボタンを押す。先行車との速度差が15km/h以上となり、また周囲の状況をクルマは安全だと判断した場合、前述のようなウインカー操作なしで自動で車線変更した。

追い越した後に、もとの車線に戻るため、まさに自動追い越し機能だと感じた。

渋滞で自動運転レベル3の世界へ

ここまでは、まだ自動運転レベル2の状態だ。

こうしてさまざまな走行シーンで「ホンダ・センシング・エリート」を使っていたところ、目の前で渋滞が発生した。

ステアリングから手を放しレベル3を体験
ステアリングから手を放しレベル3を体験

車速が時速30km/h以下になった状態で、トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)が作動した。

これこそが、世界初の自動運転レベル3だ。

運転の主体が、ドライバーからクルマのシステムに移ったのだ。そのため、道路交通法上、ドライバーは前方や周囲の状況を常時監視する義務がなくなる。

そういわれても、どうしても前方を見てしまうが、それでもメーター類などをじっくり見る心の余裕が生まれた。

ホンダの説明では、トラフィックジャムパイロット作動中に、テレビやDVDの視聴、ナビ操作などは可能だが、読書、食事、パソコンやスマホの操作など「すぐに運転操作に戻れない行為」は推奨していない。

渋滞が徐々に解消され、車速が50km/hを超えると、ダッシュボードやハンドルの表示がオレンジになり、クルマのシステムがドライバーに運転再開を要求してきた。

渋滞を抜け、再びACCとLKASをオンにして、しばらくするとハンズオフ機能が作動した。

1時間ほどの「ホンダ・センシング・エリート」の体験だったが、一通りの機能は体験できた。

今度は週末にじっくりトラフィックジャムパイロットを使ってみたいと思う。

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