【実力はもっと高いハズ】キア・シード 1.5 GTラインへ試乗 小変更 不足ない競争力

公開 : 2021.09.07 08:25

トヨタ・カローラ・スポーツと同じセグメントに属するハッチバック、キア・シード。マイナーチェンジを受けた1.5Lガソリンを、英国編集部が評価しました。

欧州の主要メーカーに並びたい強い意志

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
キアの売れ筋モデルの1つ、Cセグメント・ハッチバックのシードは、欧州で設計・製造されている。欧州の主要自動車メーカーに並びたいという、キアの強い意志を象徴するモデルだ。

近年は特に、大胆なスタイリングと先進的な技術を採用し、その目的は達成されようとしている。だが、同クラスのクロスオーバー、ニロやスポーテージに販売面では遅れを取っている様子。

キア・シード 1.5 T-GDI GTライン(欧州仕様)
キア・シード 1.5 T-GDI GTライン(欧州仕様)

そんなシードの勢いを付けるべく、モデル中期のフェイスリフトが与えられた。最新のデザインでラインナップ内での統一感を高め、ライバルとの競争力を強めるために。

欧州で売られる現行のシードは、3代目。新しいキアのロゴも含め、見た目は適度にリフレッシュされている。インテリアも新しくなり、運転支援システムをはじめとする車載技術もアップデートを受けた。

英国で売られるエンジンのラインナップは3種類。1.6Lのマイルドハイブリッド・ターボディーゼルと、今回試乗した1.5Lのターボガソリンが新しく加わっている。1.0Lのターボガソリンは、従来のまま残された。

試乗したシードは、GTラインと呼ばれるグレードだったが、まだ最終版のプロトタイプ。英国価格やスペックなどはまだ未定だという。

見た目はほぼ確定状態。キアのより新しいモデルが採用するスタイリング要素の一部が、このシードへも落とし込まれている。デザイナーは最善を尽くしたといえるだろう。

操縦性や乗り心地は欧州勢の競合に伍せる

フロントグリルやバンパーの造形へ手が加えられ、前後のライトまわりも一新された。試乗車のGTラインで特徴的なのが、テールライト。ハニカム状に格子が入る48灯のLEDで構成され、目新しい。

ブレーキライトと、シーケンシャル・ウインカーが組み込まれ、点灯の仕方がスタイリッシュ。渋滞時にシードのテールを眺めさせられるドライバーを、少し喜ばせてくれるかもしれない。

キア・シード 1.5 T-GDI GTライン(欧州仕様)
キア・シード 1.5 T-GDI GTライン(欧州仕様)

インテリアにも手直しが施され、上級グレードでは12.3インチのモニター式メーターパネルと、10.25インチのインフォテインメント用タッチモニターがダッシュボードに組まれる。それでいて、実際に押せるハードボタンも充分に残され、操作しやすい。

運転支援システムとしては、ブラインドスポット・モニターや、新仕様のリアカメラなどを採用。混雑したエリアでの運転を助けてくれる。

このクラスのハッチバックとして、操縦性や快適性は良好な水準。特に乗り心地は上質で落ち着きがある。手強い欧州勢のライバルに対しても、伍せる仕上がりだといえる。

追加となった1.5Lの4気筒エンジンは、マイルドの付くハイブリッドも採用していない。時流には反するものの、連続可変バルブタイミングの助けを借りて、回転フィーリングは良い。燃費も電動化していないユニットとしては良好だ。

ターボ過給はすぐに立ち上がり、力強いパワーを引き出しやすい。活気ある加速を得られると同時に、静かで効率的なクルージングも受け付けてくれる。

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