スバル・レヴォーグ

公開 : 2014.06.26 14:26  更新 : 2017.05.29 18:42

今回は2.0GT-Sアイサイトのみステアリングを握れなかったが、残り3グレードの比較では、乗り心地が2.0GTアイサイト>1.6GTアイサイト>1.6GT-Sアイサイトの順で良く、ワインディングでは1.6GT-Sアイサイト>2.0GTアイサイト>1.6GT アイサイトの順でスポーティな印象だった。特にビルシュタイン製ダンパーやアルミ鍛造製フロントロワアーム(ピロボールブッシュ)を搭載する“S”モデルは、ステアリングレスポンスがシャープで、ボディとの一体感が高いのは評価ポイント。ただしノーマルダンパー車よりも加減速に対するピッチングや高速コーナーでの縦Gの発生が唐突に感じられる場面も少なくなかった。パワーが130ps向上した最高出力300psの2.0GT-Sアイサイトでは、こうした動きが若干マイルドに抑えられているとのことなので(開発陣談)、購入の際は乗り比べてみる必要があるだろう。

これまでのDITに比べて低速トルクは若干太めになったが、それでも1.6ℓモデルではアクセルの踏み始めにトルクがついてこず、ひと呼吸おいてから飛び出すような印象もまだまだ残っている。世界初となるレギュラーガソリン仕様の直噴ターボだけに、これからの熟成に期待したい。

レヴォーグ(LEVORG)の車名にある最初の“LE”は、レガシィ(LEGACY)やレオーネ(LEONE)を意味し、それに“REVOLUTION”と“TOURING”を掛け合わせたのが車名の由来なのだという。1971年にレオーネで始まったスバルの中心車種としての伝統とプライド、そしてこだわりの水平対向エンジンや4WDに代表される技術力は、今も襷として綿々と受け継がれているのである。

(文・櫻井健一 写真・花村英典)

スバル・レヴォーグ1.6GT-Sアイサイト/2.0GTアイサイト

価格 305.64万円 338.04万円
0-100km/h na na
最高速度 na na
公称燃費(JC08モード) 16.0km/ℓ 13.2km/ℓ
CO₂排出量 145g/km 176g/km
車両重量 1550kg 1560kg
エンジン型式 F4DOHCターボ,1599cc F4DOHCターボ,1998cc
エンジン配置 フロント縦置き フロント縦置き
駆動方式 4輪駆動 4輪駆動
最高出力 170ps/4800-5600rpm 300ps/5600rpm
最大最大トルク 25.5kg-m/1800-4800rpm 40.8kg-m/2000-4800rpm
馬力荷重比 110ps/t 192ps/t
比出力 106ps/ℓ 150ps/ℓ
圧縮比 11.0:1 10.6:1
変速機 CVT(リニアトロニック) CVT(スポーツリニアトロニック)
全長 4690mm 4690mm
全幅 1780mm 1780mm
全高 1490mm 1490mm
ホイールベース 2650mm 2650mm
燃料タンク容量 60ℓ 60ℓ
荷室容量 522-1446ℓ 522-1446ℓ
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット マクファーソン・ストラット
(後) ダブルウイッシュボーン ダブルウイッシュボーン
ブレーキ(前) Vディスク Vディスク
(後) Vディスク Vディスク
タイヤ 225/45R18 225/45R18

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