三菱トライトンが12年ぶり日本上陸 SUV人気に加え、ピックアップトラック市場拡大を見据える

公開 : 2023.12.21 11:00

「4WDの三菱」ならではの高い走行性能

パワートレインには、新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンを搭載

2.4Lの直4DOHCに2ステージターボシステムを組み合わせ、最高出力は204ps/3500rpmで、最大トルクは47.93kg-m/1500ー2750rpmを発生。タイで生産されているトライトンのエンジンは、同じ2.4Lのディーゼルターボながら150ps/184ps/204psの3種類が設定されているが、日本仕様は最もパワフルな204ps版が採用されている。

最大トルクの47.93kg-mを1500rpmからフラットに発生するため、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行を可能にしている。これに組み合わされるトランスミッションは、マニュアルシフトも可能な6速スポーツモードATだ。

新型三菱トライトン
新型三菱トライトン

駆動方式は、三菱独自のSS4ー2システムを採用。走行モードは、2H(後輪駆動)/4H(フルタイム4WD)/4HLc(センターデフ直結の4WD)/4LLc(センターデフ直結4WDのローギア)が選択可能。しかも走行中でもダイヤル式セレクターで簡単に変更できる。また、それぞれの走行モードに対応する7つのドライブモード(ノーマル/エコ/グラベル/スノー/マッド/サンド/ロック)も搭載しており、あらゆる路面で最適なドライブモードを選択できる。

耐久性と信頼性に加え、快適性も重視

高い耐久性と信頼性で、世界のピックアップトラック市場を代表するモデルになったトライトンとはいえ、日本市場で販売していくには、それに加えてSUV並みの快適性や安全性も充実していなければならない。

たとえば乗り心地や操縦安定性などに関しては、日本の道路事情に合わせたセッティングが施されている。前述のパワートレインに関しても、ブレーキ制御式のアクティブ・ヨーコントロールやアクティブLSDを組み合わせ、大柄なボディでもドライバーの意のままに走行性能を発揮する。

新型三菱トライトン
新型三菱トライトン

前:ダブルウイッシュボーン/後:リーフリジッドの新開発サスペンションは、大径のショックアブソーバーとともに接地性や乗り心地の向上を実現している。

安全装備では、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする運転支援機能「eアシスト」を搭載。レーダークルーズコントロール/車線逸脱防止支援機能/踏み間違い防止アシストなどにより、高い安全性を確保している。

快適装備では、先進のコネクティッドサービス「三菱コネクト」を採用し、リモートエアコンやりモードドアロック/アンロックなどの便利機能に加え、万が一のSOSコールや、車両の運転状況を通知するドライブ見守り機能なども採用。ドライバーの負担を軽減し、乗る人すべてに安全・安心を提供すると三菱は発表している。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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