ヒョンデ アイオニック5 新たな「プレミアム」を定義するゲームチェンジャー

公開 : 2024.04.15 11:00

街中でも存在感を放つヒョンデ アイオニック5に吉田拓生が試乗します。

もくじ

第一印象は「強烈」ヒョンデが放った急先鋒
「ラウンジ」の名は体をあらわす
期待を裏切らぬ上質なドライブフィール

第一印象は「強烈」ヒョンデが放った急先鋒

AUTOCAR JAPAN sponsored by Hyundai Mobility Japan
ヒョンデ.アイオニック5 ラウンジAWD:全長×全幅×全高=4635×1890×1645mm、ホイールベース=3000mm。

ウェッジが効いたプレスラインと光りモノを極力抑えたボディがコンセプトカーにも似た異彩を放つ。ヒョンデの2022年の日本市場再参入に合わせて放たれた急先鋒、5ドアハッチバックのBEV、アイオニック5である。

モーター最高出力:95ps/2800-6000rpm(フロント)、210ps/4400-8600rpm(リア)。

以前からヨーロッパのみならず北米でも売れているモデルだという情報は英国編集部から伝えられていた。ヒョンデのブランドネームを改めて世界に知らしめることになったアイオニック5を、今あらためて日本の路上でドライブしてみた印象はどうなのか?

モーター最大トルク:26.0kg-m/0-2600rpm(フロント)、35.7kg-m/0-4000rpm(リア)。

一般的にハッチバックボディというと、大きくてもVWゴルフ程度、つまり全長4300mm、ホイールベースは2700mm以下あたりが一般的だと思う。だがアイオニック5の全長は4635mm、そして驚くべきはホイールベースでジャスト3mもある。20インチ径のタイヤは四角いボディの四隅に押しやられ、まるでコンセプトモデルのような独特の迫力が備わっている。ヒョンデは、このアイオニック5をハッチバックではなく「CUV (Crossover Utility Vehicle)」と呼ぶ。

もちろん長いホイールベースは床下バッテリーの搭載に有利であり、それはアイオニック5がBEV専用のプラットフォーム、E-GMPを採用することで実現しているのである。

アイオニック5の現在のラインナップは3種類。ベースグレードのアイオニック5と中間グレードのボヤージュ、そして上級のラウンジという構成。ベースはリアにモーターを置く2駆だが、ボヤージュとラウンジにはフロントにもモーターを追加したAWD(ヒョンデはHTRACと呼ぶ)モデルが用意されている。今回我々がステアリングを握ったモデルもアイオニック5ラウンジのAWDだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    1986年生まれ。クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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