今年のモントレーの傾向は? Part-2「グッディング・ペブルビーチ・オークション」
最終更新日:2017.08.25
オークションの “読み方” を学べる「オークション・リザルト」 今回は、モントレー・オークションで毎年素晴らしいクルマを用意することで知られるグッディング・ペブルビーチ・オークションの結果を見てゆきましょう。
■もくじ
どんなオークション?
ー「グッディング・ペブルビーチ・オークション」とは
ーポイント1 グッディング & カンパニーとは
どんな車両が出品?
ーポイント2 フェラーリ275GTB/Cが15億9720万円で落札
ーポイント3 ポルシェ917Kも新記録 15億4880万円で落札
ーポイント4 ポルシェは “濃い” 27台を用意
ーポイント5 フェラーリも主役らしく大商い
ーポイント6 マニアックなモデルも健闘
流札? 落札? リザルト一覧
ー「グッディング・ペブルビーチ・オークション」リザルト一覧
どんなオークション?
「グッディング & カンパニー・ペブルビーチ・オークション」とは
●2017.08.19-20 「グッディング & カンパニー・ペブルビーチ・オークション」
モントレーでボナムスに続いて開かれたのは、毎年選りすぐりの車両を用意するグッディング & カンパニー・ペブルビーチ・オークション。超鮮烈な出品車は高額で落札された。
ポイント1 グッディング & カンパニーとは
世界各地でオークションを開くRMサザビースやボナムスに対して、サンタモニカに本拠を構えるグッディング & カンパニーはアメリカ国内のみで活動している。1月にアリゾナで開かれるスコッツデイル・オークションと、3月のアメリアアイランド・コンクール、そして8月のペブルビーチ・オークションのみ開催される。年3回だけ開くというスケジュールから、時間をかけてじっくりと選び抜かれた珠玉のクルマたちが用意されることで知られている。
今年は8月18日の午後6時から1日目、19日の午前11時から2日目のオークションが行われた。初日はRMサザビースと完全に重なってしまったが、2日目は幸い別時間での開催となった。
どんな車両が出品?
ポイント2 フェラーリ275GTB/Cが15億9720万円で落札
今年は2日間で135台が用意され、最終的に81.4%という高い落札率を記録した。それよりも注目したいのは億超えで22台が落札されたことだ。
ここで最高落札額を記録したのは1966年フェラーリ275GTB/Cの15億9720万円! 12台のみが製作されたコンペティション用モデルで、参戦するディーラーチームへ主にデリバリされた。
絶対的に数が少ないタイプだけに、ここ4年で3台がオークションに姿を現しただけである。直近では2015年のボナムス・スコッデイル・オークションに出品され11億円超えを記録した。今回の275GTB/Cは当時プライベーターが乗っていたことからヒストリー的には弱いものの、究極の275GTBだけに入札がヒートし、過去最高となる15億9720万円を記録することになった。
ポイント3 ポルシェ917Kも新記録 15億4880万円で落札
事前にアナウンスされ注目を集めていたもう1台がポルシェ917Kだ。ポルシェが初めてル・マンを制すると共に、ワールドチャンピオン獲得の原動力となったマシン。ほとんどがしかるべきところに収まってしまい、オークションには出てこないKタイプだけに、世界的な注目を集めたのである。
今回出品されたS/N:917-024はワークスチームで練習用とバックアップカーとして使用され、実戦には参加しなかった。その後ポルシェ遣いのジョー・シフェールが個人的にコレクションし、スティーブ・マックイーン主演の映画「栄光のル・マン」の撮影で使用されたヒストリーを持つ。
ヒストリー的には弱いが、ワークス917Kでお約束のガルフカラーだけに入札が続き275GTB/Cと僅差の15億4880万円で落札された。
- 2024.05.02 「美貌とギャップ」で夢中にする! アストン マーティンDB12 ヴォランテへ試乗 調和しきれない怒涛の加速
- 2024.05.02 退任は本当だった… レッドブルF1技術責任者、エイドリアン・ニューウェイ氏 来年チーム離脱へ
- 2024.05.02 【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く
- 2024.05.02 【W12気筒の終焉は限定16台で】 ベントレーが発表予告 マリナーが手掛けるコーチビルドモデル
- 2024.05.02 【4月期の新車販売は4カ月連続マイナス】 新モデルや出荷停止解除も予断を許さない状況か
- 2024.05.02 V12ツインターボで835馬力 英アストン マーティン「ヴァンキッシュ」年内復活へ 少量生産モデルか
- 2024.05.01 「旧友」へ再会したような アウディQ3 スポーツバックへ試乗 安全・安心な足取り 2025年に3代目へ交代
- 2024.05.01 10分で320km分を充電? 最大370kWの超急速充電技術「XFC」公開 欧州EVブランドから
- 2024.05.01 【日本メディア初試乗】ついにMGに帰ってきたオープンモデル「サイバースター」マーケットはどう受け入れる?
- 2024.05.01 【利便性向上と選択肢拡大】 2025年モデル発表のランドローバー・ディスカバリー・スポーツ 新グレード導入
- 2024.05.01 PHEVモデル促進へ レンジローバー・イヴォーク2025年モデル発表 価格改定とオプション見直し
- 2024.05.01 【目指すは陸のマリーナ】輸入キャンピングカー販売拠点が相模原に誕生 最新モデルずらり
- 2024.05.01 VW「これが新しいデザインです」 中国の若者向けEV初公開 ”まばたき” ヘッドライト搭載
- 2024.05.01 東欧から新型スーパーカー参戦! 1000馬力超の1人乗りEV 人気作『グランツーリスモ7』へ新規収録
- 2024.04.30 4年前の優等生 今の実力はいかに? プジョーe-208 GTへ試乗 ハンサムさは変わらず 競合多し
- 2024.04.30 両側スライドドア採用 VW新型キャンピングカー5月7日公開へ 「カリフォルニア」初のPHEVも
- 2024.04.30 【続報ディフェンダー・オクタ】 ワールドプレミア決定 全ての面で最上級のディフェンダーへ
- 2024.04.30 【日本メディア初試乗】ガジェットギークのみなさんへ ついに登場、シャオミ初の乗用車「SU7」実力は?
- 2024.04.30 次はヤナセ! フェラーリ正規ショールーム「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」新宿にオープン
- 2024.04.30 【メディアに来て欲しくない?】 海外メディアに冷たい北京モーターショーでも見どころ沢山(2)
公式SNS
おすすめ
-
家族でジープを使いこなす 「3列シート×ディーゼル」のコマンダーで広がる可能性
NEW 2024.05.02
-
GT・モデナ・トロフェオ マセラティ グレカーレの3グレードの異なる魅力とは?
2024.04.25
-
eKクロスEVがもつ真の価値とは? 新車企画のキーマンに聞く三菱の「EVの軽」へのこだわり
2024.04.23
-
大倉士門と藤井誠暢がドライブ 他のアルファとは違う、ステルヴィオ・クアドリフォリオの2面性ある魅力とは?
2024.04.16
-
ヒョンデ アイオニック5 新たな「プレミアム」を定義するゲームチェンジャー
2024.04.15
-
「鉄仮面」に惑わされるな!? ヒョンデの末弟「コナ」は、小さくてもハイレベルの実力派
2024.04.12
-
【ジャーナリスト同乗解説つき】ヒョンデ コナ・アイオニック5 話題の2モデル一気乗り試乗会 開催
2024.04.12
-
ロータス東京で開催 読者向けエミーラ試乗会 ジャーナリスト同乗解説も
2024.04.10
-
追求したのは「リアル性能」現場で使える軽商用EV 三菱ミニキャブEV
2024.04.10