【GRの2文字、見える?】ヤリスWRC、新カラーは「GR」のアルファベット柄 WEC参戦マシンも その狙いは?

公開 : 2021.01.16 06:45  更新 : 2022.11.01 08:57

トヨタが、今季のWRCとWECの参戦マシンを披露。共通のカラーリングは、じつは「GR」の字をテーマにしているのだとか。黒がG? 赤がR?

「GR」の2文字 ボディカラーに

トヨタのモータースポーツ・シーズンの始まりを告げる参戦マシンのアンヴェールが、この金曜日に行われた。

WRC活動を行うワールドラリー・チームは、2021年シーズンに参戦する「ヤリスWRC」の新カラーリングを公開。

2021年シーズンを闘う「ヤリスWRC」。新カラーリングは、よく見るとGRの2文字に見える。
2021年シーズンを闘う「ヤリスWRC」。新カラーリングは、よく見るとGRの2文字に見える。

「GR」というアルファベット2文字に見える新カラーリングは、市販車のGRブランドと競技車両に強いつながりがあることを示すものと考えられる。

2022年には新テクニカルレギュレーションが導入されるため、現行のヤリスWRCは今季が最後。

なお、2021年シーズンからピレリがWRCトップカテゴリー・チームに対する単独サプライヤーとなったため、ヤリスWRCはピレリ・タイヤを装着してシーズンを戦う。

WRCの2021年シーズンは、1月21日~24日にかけて、モナコおよびフランスで開催される、「ラリー・モンテカルロ」で開幕する。

GR010ハイブリッド こちらもGR柄

WRCマシンの発表と同じタイミングで、トヨタ・ガズー・レーシング(TGR)は、WECの最高峰「LMH」を闘うマシン「GR010ハイブリッド」を発表した。

こちらも「GR」の文字に見えるカラーワークをまとっていることから、ロードカー仕様として開発中の「GRスーパースポーツ(仮称)」と深い関係にあることを示唆しているようだ。

WECの最高峰に参戦する「GR010ハイブリッド」。やはり同じカラースキームを採用している。このマシンのロードカー仕様が「GRスーパースポーツ(仮称)」という位置づけか。
WECの最高峰に参戦する「GR010ハイブリッド」。やはり同じカラースキームを採用している。このマシンのロードカー仕様が「GRスーパースポーツ(仮称)」という位置づけか。

ドライバーズチャンピオンとして新シーズンに挑む小林可夢偉は、新しいマシンの第一印象を「ぱっと見で大きい。横も奥行きも長くなっている」と話す。

新たに導入されるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)は、性能の均一化を目的に、レース毎に車両のパフォーマンスをコントロールする。

可夢偉は「今までは一番速いクルマを作っていれば勝てたのが、これからは闘い方が大事になる」と気を引きしめる。

WEC開幕は3/19を予定

また、8号車のステアリングを握る中嶋一貴は、新マシンの印象を「ボディワークの形状の違いか、いままでより低い位置に座っている感じ」と話す。

今季から初めてリアのMGUを廃し、フロントアクスルのみに配置されることに触れ「リアのモーターがなくなり(後輪の制動は)ブレーキだけになるので、温度管理などは勉強していかなければ」と、初戦に向けた課題を挙げる。

WECのシーズン開幕に向けて調整をつづける小林可夢偉と中嶋一貴が、オンラインで会見の場を設けた。
WECのシーズン開幕に向けて調整をつづける小林可夢偉と中嶋一貴が、オンラインで会見の場を設けた。

それでも、「技術的にも、レースに対するアプローチの面でも、まったく異なるWECの新時代に参加することはとてもエキサイティング」とシーズン開幕が待ち遠しい様子だ。

WECの2021年シーズンは、現時点では3月19日のセブリング1000マイル(米国)で始まる予定となっている。

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