イベント・レポート

2018.03.11-03.12

時速10km/hから変わるクルマ、そしてヒト マツダを内側から見る

編集部より

時速10km/h。皆さんは、どんな運転をしていますか? マツダの開発陣は、この速度域だって時間をかけて作り込んでいます。徐行と歩行。クルマとヒト。マツダの内側を掘り下げてきました。

text:齋藤基明(Motoaki Saitou)

10km/hで走ってみよう 体感センサーを働かせて

「クルマを通して人生を幸せにしていく」 そんなことを働く人たち一人一人が異口同音に口にするメーカー、マツダを取材する機会に恵まれた。

美祢試験場に向かうと、ロードスター歴代4モデル試乗、マツダ現行7モデル試乗、人馬一体体験のプログラムが用意されていたのだが、「はい、それでは試乗に入りましょう」とはならないのがこのメーカー。


クルマに乗り込む前に、「人馬一体」の落とし込みが始まる。

簡便に言えば、人馬一体とは「日常域でもクルマとドライバーが一体となり、何時までも走り続けていたい状態」。これをマツダは理想としている。

ここで重要なのは「日常域」。スピードを出さない速度域だ。

というと、皆様は具体的に何km/hくらいだと思うだろうか? 50、60km/h? いやいや、マツダが考える日常域の始まりは10km/hからだ。


「駐車場から道路に出るくらいの徐行運転」でも、人馬一体のクルマ作りは味わえる。

よって「試乗プログラム 人馬一体」は、この速度域から

・ステアリング微修正舵の少なさ
・極低速の速度保持の容易さ

を検証していくことになる。

マツダの作り込み 原点は「掘り下げ」

いつも思うのだけれど、ヒトの感覚(体感センサーとでも言うのだろうか)は鈍感なようで繊細だ。

ステアリングから伝わってくる、ある種タメを持った手応え、クルマを思い通りに動かしたいという微妙なアクセルワーク。無意識のうちに超微調整を繰り返して統合制御しながら僕たちは日々運転をしている。

しかし、そうした微妙な筋肉の動きは疲労に繋がっていく。そんなことを研究しながら、運転が楽しいクルマを作るのがマツダというメーカーなのだ。

マツダの真面目さを感じるのは、あらゆる事象にこのような「掘り下げ」を行っているところだろう。
 

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