都市部にマッチするラグジュアリーSUV 最小のレンジローバー『イヴォーク』の変わらぬ魅力

公開 : 2026.01.16 13:00

細部まで浸透するハイブリッドの利点

今回は都市部を中心に走り、イヴォーク オートバイオグラフィーP300eの完成度を再確認してみることにした。

オストゥーニパールホワイトのボディにコリンシアンブロンズのルーフが美しい、試乗車。しかしながら、引き締まった外観に負けないくらい内装の仕上がりもいい。

エボニーという濃い目のグレーのレザーが使われている室内は、外装と並ぶイヴォークのハイライトだ。シートはファブリックとレザーのコンビになっており、その優しい色使いはまるでモダン家具のよう。

また、ダッシュパネルやセンターコンソールを覆うすっきりとした平面は、機能重視の簡潔な雰囲気を醸し出しており、レンジローバーの血統を感じさせてくれる。ダッシュ中央に浮き上がって見える大型のディスプレイは表示が大きくてわかりやすく、直感的に扱うことができた。

スタートボタンを押すと、メーターをはじめとするパネル類が明るく表示され生気が宿る。走行モードはハイブリッドとEV、そして電力を貯めるSAVE(セーブ)から選べる。メーターにはEV走行可能な距離が36kmと出ていたので、最初はEVモードを選んでみた。スロットルをそっと踏み込んでみると、イヴォークは静寂を保ったままスッと走り出す。

早朝の都内からスタートした今回、静かであることのメリットは大きいと感じた。環境性能というとCO2の排出だけを想像しがちだが、早朝の暖機の音など周辺の住環境に対する配慮も含まれる。パッセンジャーあるいはリアシートで安らぐ家族にも優しく、実用面では、クルマは静かであるに越したことはない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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