ジャガーE-PACE(eペース) 受注開始 価格/全幅サイズ/内装を徹底解説

公開 : 2018.02.22 06:10

 

▶ はじめに  ▶ 外観  ▶ 内装  ▶ パワートレイン  ▶ 装備  ▶ スペック

シャシー

横置きエンジン FFベース AWD性能は?

新世代ジャガー最新作となるE-PACEは、セダンのXEやSUVのF-PACEとは大きく異なる点がある。それはエンジンを横置きにしたFFベースであることだ。日本仕様については、全車AWDとなるが、本国仕様では、FFモデルも設定されている。ボディ構造は、アルミニウムとスチールを組み合わせたハイブリッド構造としており、この点には、新世代アーキテクチャーの成果が活かされているのだろう。サスペンションは、フロントがストラット式、リアには、広いラゲッジスペースの実現を目的にインテグラルリンク式を採用している。

AWDシステムは、リアディファレンシャル前に配置された電子制御マルチプレートクラッチにより前後の最適な駆動トルクを配分してくれる。路面状況に応じて、前後に100%の駆動配分することも可能など、SUVらしいAWD機能もしっかりと作り込まれている。またアンダーステアを抑え、安定したコーナリングを実現する「トルクベクタリングバイブレーキ」を全車に標準化。さらに運転状況に合わせて電子制御式ダンパーをコントロールし、安定した走りと快適性を両立させる「アダプティブダイナミクス」をオプション設定している。

最もパワフルなP300エンジン搭載車は、そのキャラクターを際立たせる「アクティブドライブライン」を搭載しているのもポイントだ。これは、通常はFF走行としながらも、必要となればわずか0.3秒でAWD化する機能で、効率を高めるだけでなく、リアクラッチを完全にロックすることもできるため、デフロックと同じ効果を発揮する。ではFFライクなAWDシステムかといえば、さにあらず。グリップに応じて最大100%伝達される後輪の駆動トルクを左右いずれかに配分することで、後輪駆動車のようなハンドリング特性が得られるようにもしてあり、オンオフともに走行性能が強化され、ハイパワー仕様のエンジンによるスポーティな走りにも磨きがかけられている。

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