クルマ漬けの毎日から

2026.05.26

クロプリー編集長の新たな長期テスト車として、中国メーカーの電動SUV『リープモーターC10』が納車されました。さて第1印象は?

中国車『リープモーターC10』の長期テスト開始!【クロプリー編集長コラム】

もくじ

全体的に好印象
1週間後:サーキットでドリフト

全体的に好印象

リープモーターC10が、私の新たな長期テスト車として到着(上の画像)。

まずはスマートフォンアプリの追加、オーナーズマニュアルの確認、それにタッチスクリーンの設定などを数時間かけて行なった。

このクルマはレンジエクステンダー付きEVであるが、リープモーターの人たちは「ハイブリッドEV」と好んで呼んでいる。発電用ガソリンエンジンと電気モーターが組み合わせられたC10は、100%モーターで駆動する。

私が理解している限りでは、そういうクルマはイギリスでは極わずかしか販売されていない(この他にはLEVCのタクシーと日産のe-Powerモデル)。

C10の1.5リッターガソリンエンジンの役割は、必要に応じてジェネレーター(発電機)を作動させることのみ。充電しておけば、90mile(約145km)は電気だけで走行可能になるが、エンジンの介入を調整する4つの走行モードも備わっている。

リープモーターC10(英国仕様)

これまでのところ、リープモーターC10の運転は楽しい。ステアリングホイール上の操作で、先進運転支援システム(ADAS)の気になる警告音と車線逸脱警報機能の両方を簡単にオフにできるのもいい。

他の人のレビューとは異なり、私はこのステアリングにすぐに好感を持った。

C10は全体的に安定していて、コーナーでもロールが少ない。乗り心地は、大きな入力に対してはよくコントロールされ、落ち着いている(一方で、小さな段差や荒れた舗装など、小さな入力への対応には課題がある)。

全長4.7mと比較的大型でスペースにゆとりがあり、また経済性もよく(燃費48mpg [約17km/L]、電費3.6m/kWh [約5.8km/kWh])、航続距離も600mile(約965km)であることから、36,500ポンド(約770万円)という価格は、新車価格が高騰している現在の英国市場では、まさにお買い得といえる。

まだ慣れていない点がたくさんあるが、いまのところリープモーターC10を気に入っている。

1週間後:サーキットでドリフト

C10の納車から1週間後、ロードテスト編集者のマット・ソーンダースのチームと一緒に、私はスラクストン・サーキット(イングランド南部)で仕事をしていた。

比較テストの写真撮影のために複数のクルマを走らせ、撮影が終わった時、まだ1時間ほど時間が残っていた。それでサーキットを運営する人たちの好意で、私たちは低ミュー路のスキッドパッドでドリフトをして遊ばせてもらった。

摩擦抵抗の低いこの路面はとても滑りやすく、歩いて横切るのも大変なところだ。

リープモーターC10(英国仕様)

私たちが持ち込んでいたマツダMX-5(ロードスター)は予想通りドリフトの主役だった。そうこうしているうちに、私が長期テストしているリープモーターC10でもやってみようということになった。

まずはC10のトラクション制御系のデバイスを可能な限り探し出し、機能をオフにする。C10は215bhp(217ps)の後輪駆動なので、確かにドリフトするが、長く維持することはできなかった。

帰宅後、C10にはサーキットでは見つけられなかったスタビリティコントロールがまだあったことに気がついた。

機会を見つけて、またサーキットへ行き、ドリフトしてみようと思っている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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