カーレビュー

2017.09.10

「たのしいクルマ」の定義とは? 必須条件と、その模範解答

ポルシェ・ケイマンGT4 ほか

テスト日 : 2017年09月02日

文・アンドリュー・フランケル 

[編集部より]

運転の楽しさを決める重要な要因とはなんでしょうか? 完璧なファントゥドライブのDNAを紐解きつつ、実在するモデルの中から理想的なモデルを選びます。

もくじ

「たのしいクルマ」の必須条件
まだまだある、必須条件
「たのしいクルマ」の模範解答
パッケージングという武器
そのほかの「たのしいクルマ」

「たのしいクルマ」の必須条件

まず、ご自身で運転が楽しいと思うクルマを考えてみてほしい。次に、ほかのひとにも同様に運転が楽しいと感じるクルマを考えてもらう。

わたしの場合、そのクルマはフェラーリだ。わたしが子どもだった頃、フェラーリはクルマが持つ興奮を表現する究極だった。

恐らくほかのひとにとって、それはポルシェやケーターハム、ホットハッチなど千差万別だろう。運転が楽しいクルマといった場合、様々な理由や思いなど多様な事柄が関係しているものだ。

千差万別だからこそよい。

ここでは、スペックではなく合理的な判断基準をいくつか定め、運転することが楽しいクルマに求められる重要な要素を考えてみたい。

驚かれるかもしれないが、最高出力やグリップ、ハンドリング、ブレーキ性能に関しては置いてきたい。これらは価格を反映するものだからだ。

わたしが今まで運転したクルマの中で最高の1台はフェラーリのラ フェラーリだが、ベッドの下に数百万ポンドでも隠し持っていない限り、わたしの言葉に実感は持てないだろう。

高価なクルマであるほど、楽しめるひとは限定されてしまう。そして、本当にラ フェラーリを運転する機会があっても、可能な限りスピードをだして走行するだろうか? 多くのひとはしないはずだ。コーナーでのドリフトなど、言うまでもない。

ラ フェラーリの場合、サーキットでは夢中になれるが、路上にでると欲求不満に近いものを感じてしまう。全幅が2mもあるクルマでコーナーを抜けている時に対向車線からバスでも来たら、思わず息を飲んでしまうに違いない。路上でクルマを楽しむ場合、英国では特に、比較的コンパクトなサイズが必要条件である。

さらに大切なこともある。

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