新車&中古車対決! ―― ケータハム・セブン vs KTM X-Bow

  • サイド・マフラーは、セブンの騒々しさの源となっている。

X-Bowを解剖する

現場に到着したX-Bowは、小振りのフードを設置していた。ウィンド・スクリーン上端にマジックテープを貼り付けて取り付けていたが、これもオーナーの手によるカスタムだ。ただし、巡航速度でも吹き飛びそうだ。

このフードはない方が走りやすかった。というのも、これがなくても風の巻きこみは驚くほど少ないからだ。スタンダードなX-Bowは、極めて洗練度が低いクルマのひとつだが、そう感じさせる大きな理由が風の巻きこみだった。

適切なウィンド・スクリーンが、この問題を払拭したのである。これまで乗った数多くのコンバーチブルにも、これより優れたものはなかったのではないだろうか。

風の問題が克服されると、KTMの優れた仕事ぶりに着目しやすくなる。乗り心地は引き締まって落ち着きがあり、ステアリングはリニアで明確、フィードバックも多く麗しい。これは標準装備の公道向けタイヤを、サーキット走行重視のトーヨー・プロクセスに変更したことも大きく作用しているのではないだろうか。

ターボ・ラグはわずかながらあるが、ターボチャージャーからのノイズは、インダクション・キットの吸気音にかき消される。

コーナリングは信じがたいほど鋭い。十分すぎるほどグリップしてから、リアが不安定な挙動を見せる。それでも、敬服するほどバランスのいいクルマだ。これまで乗ったどんなクルマよりカート的だが、それはこの仕様にふさわしい。今回のX-BowGTは、過去にドライブしたどのX-Bowよりも楽しめた。まったくもって素晴らしい。

 
最新試乗記

人気記事