KTM、新型軽量スポーツカー開発中 クロスボウGT2の公道走行モデル 最高出力600ps超?

公開 : 2022.01.25 18:25

オーストリアのKTMは、最高出力608psを誇るレーシングカー「クロスボウGT2」の公道仕様を開発中。

レース仕様は2.5L 5気筒ターボで600ps超

レーシングカーやバイクのメーカーとして知られるオーストリアのKTMは、ラディカル・ラプチャーやダラーラ・ストラダーレといった少量生産の軽量スポーツカーに対抗する「クロスボウGT2」の公道走行モデルを開発中である。

KTMにとって、2008年からさまざまなタイプが販売されているクロスボウに続く、2台目の公道走行可能な市販モデルとなる。クロスボウとは全く異なるボディを持ち、スーパーカーのライバルともなりうるパワーとパフォーマンスを誇るという。

KTMクロスボウGT2のプロトタイプ
KTMクロスボウGT2のプロトタイプ    KTM

アウディRS3と同じ2.5L 5気筒ターボエンジンをリアに搭載しているが、クロスボウRの最高出力300psと最大トルク40kg-mに対して、GT2では出力を608ps、トルクを73kg-mまで高めている。

7速シーケンシャル・トランスミッションとリミテッド・スリップ・ディファレンシャルを搭載し、リアアクスルにパワーを送る。公道向けのエンジンがレース用と同じ仕様にチューニングされるかどうかについては、まだ明らかにされていない。

軽量化に焦点を当てたスポーツモデル

基本的な構造としては、クロスボウと同じダラーラ設計の80kgのカーボンファイバー・モノコックをベースにしており、KTMは「2008年から十数回のクラッシュテストを行ってきた」と語っている。ボディにはFIA公認のスチール製ロールケージが組み合わされている。

カーボンファイバー製の「ジェット戦闘機」風のキャノピーから乗降できるが、サイドの小さなガラス窓はフルオープンにすることも可能。

KTMクロスボウGT2のプロトタイプ
KTMクロスボウGT2のプロトタイプ    KTM

KTMによると、レース仕様のクロスボウGT2の乾燥重量は1048kg。公道用のホモロゲーションに必要な追加装備により、若干重くなることは間違いないが、開発陣は社内のレースチームと協力し、「軽量化にフォーカス」していくとのこと。

KTMは、発売が近づいた時点で、さらなる詳細を発表する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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