国内試乗

2017.05.18

アウディQ2 1.4 TFSIに試乗 乗り味はミニ意識? クワトロは欲しいところ

アウディQ2 1.4 TFSI シリンダー・オン・デマンド

テスト日 : 2017年05月09日

価格 : 4,050,000円

文・吉田 匠 撮影・森山俊一 

[編集部より]

アウディQ2を、吉田 匠さんにテストしてもらいました。「硬い」と感じた第一印象。どういった結論になるのでしょうか? ミニとの比較も興味深いです。

■どんなクルマ?

立体駐車場に入るSUV

アウディ最小のSUVとして熱い注目を浴びるQ2が日本の路上を走り始めたが、このQ2とは何者か?

まずボディ・サイズからいうと、今回試乗した導入記念モデル、「1stエディション」の場合で、全長4205×全幅1795×全高1520mm、ホイールベース2595mmとある。

これらをよく知られたクルマと対比すると、サイズ感が分かるはずだ。

その、よく知られたクルマとは、現行のフォルクスワーゲン・ゴルフ、すなわちゴルフVIIで、それと比べるとQ2はゴルフより60mm短く、5mm幅狭く、40mm背が高く、ホイールベースが60mm長い、ということになる。

つまりアウディQ2、ゴルフとほぼ同サイズのSUVであるわけで、全高がゴルフより40mmしか高くないことからも、いわゆるSUVとしては背の低い部類のクルマであることが分かる。

結果として、全高1550mm以下という制限が普通とされる日本の立体駐車場にも、余裕で入れるわけだ。

実はQ2のサイズがゴルフに近いのには明確な理由がある。Q2はA3やTTと同じプラットフォーム、すなわち基本的にゴルフと同じプラットフォーム上に成り立っているのだ。

ということは、サスペンションはフロントがストラット、リアはトレーリング・アームという名のトーショナル・ビーム半独立と、4リンク独立の2種類があると思われる。

だがQ2の場合、そういったメカニズムよりもスタイリングの方が気になる。

ターゲットは「都会の若者」 だが……

ポリゴン=多角形をモチーフとして多用したというデザインは、これまでのアウディよりエッジーでシャープな印象を与えるもので、コンパクトなサイズと相まって、なかなか新鮮に見える。

アウディを象徴するシングル・フレーム・グリルも、8角形の一段とエッジの効いたデザインになったし、フェンダーの峰もドア部分でそれが途切れる造形を含んでシャープな印象を与える。

ウェッジ・シェイプのフェンダーの上に構築されるキャビン部分においても、幅広いCピラーがこれまでのアウディにはないディテールを見せる。

アウディによれば、これは若者をターゲットにしたデザインだというが、どうしてどうして、ダウン・サイジングを意図する親爺=オヤジの一部にもけっこうウケるのではないかと、僕が爺=ジジイを代表して、いや、熟年層を代表して進言しておこう!

スペックに幅が欲しいところ

それはそれとして、6月に日本で発売されるQ2は、スペックがちょっと偏っているような気がする。それは、1.0 TFSI、1.0 TFSIスポーツ、1.4 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツの3モデルで、いずれもFWD=前輪駆動であり、4WDは当面導入されないのだ。

パワー・ユニットは1.0 TFSIが1.0ℓ3気筒ターボで116psのパワーと20.4kg-mのトルクを発生、1.4 TFSIは1.4ℓ4気筒ターボで、150psと25.5kg-mを生み出す。いずれもトランスミッションはツイン・クラッチの7速Sトロニックを備え、前記のように前輪を駆動する。

今年3月に日本で発売された新型ミニ・クロスオーバーは、エンジンがいずれもディーゼル・ターボで、3モデルのうち2車種が4WDであるのと対照的だといえるが、高価なモデルから導入した感のあるミニとは逆に、Q2はまずお手頃感のあるモデルから発売する、という戦略なのだろうと推測できる。

実際、この3モデルのプライスは、安い方から順に、299万円、364万円、405万円というものだからだ。ただし、日本発売を記念して全国で280台が限定発売される1.4 TFSIスポーツ・ベースの1stエディションには、19万円に相当する特別装備分が上乗せされることになる。

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