[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

空飛ぶ三輪車「リバティー」初試乗

2018.07.07

100字サマリー

オートジャイロ式の空陸両用三輪車「リバティー」に試乗しました。今までにない飛行感覚、走行感覚を持っていますが、パイロットの訓練という課題も残ります。こんなクルマは単なるギミックに過ぎないのか、それとも未来の前兆なのでしょうか。

もくじ

空飛ぶクルマの実現
空飛ぶ三輪車「リバティー」
リバティーでのフライト
簡単に離陸 安定した飛行
地上を走行してみると 特殊な運転感覚
パイロットの飛行訓練という障壁も  
そのほかの空陸両用車

空飛ぶクルマの実現

パイロットでもあるわたしは、個人的な経験から離着陸場や空港がほとんどいつも腹が立つほど目的地から離れていることを知っている。例えばエクセターの空港は街中からタクシーかバスに乗る。グッドウッドやル・マンの空港など例外もあることはあるが。

誰でも考える解決法は空陸両用車だ。離着陸場までドライブし、畳んだ羽根を開いて離陸する。目的地では逆の手順を踏んで行きたいところへドライブ。とても簡単だ。空飛ぶクルマという空想は空を飛ぶことと同じくらい古い。航空機の長い歴史を通じて奇人、夢想家、ガレージ・エンジニアたちが夢を実現しようと挑戦してきた。

アウディ、エアバス、そしてイタルデザインは、空飛ぶクルマの新しい実現法に共同で取り組んでおり、今年のジュネーブ・モーターショーでモックアップを披露した。それは乗客の乗るポッドを摘まみ上げ、飛ばし、またクルマとして走れるようタイヤ・セットの上に戻すことができる巨大なドローンのようなもので、ポップアップと呼ばれる。

だが、ジュネーブでわたしの目を捉えたのは、もうひとつの、かなり奇怪な空飛ぶクルマだった。ホールの隅にひっそりと置かれていたのはPAL-Vのリバティーというオランダの製品で、オートジャイロ(ジャイロプレーンともいう)と3輪のクルマを組み合わせた興味をそそる提案である。

 
最新試乗記