試乗 インフィニティQX50 最新技術満載の高級SUV

公開 : 2018.12.13 10:10  更新 : 2021.06.24 12:30

少々安っぽいが実用性が高いインテリア

QX50はとても効率よくコーナーを駆け抜けるが、これにはオンデマンド式の4WDシステムが大きく貢献しており、スタビリティを確保すると同時にトルクステアを瞬時に打ち消してくれる。しかし、QV50はスポーツSUVではない。ときおりレーシーなサウンドを発するが、最上級グレードのエッセンシャルでは、キャビンはレザーとメープル材で装飾され、あくまでラグジュアリーカーなのだと主張してくる。

柔らかいキルト加工や素晴らしく縁取られたダッシュボード、高級木材が装飾に用いられ、ルーフはスエード張りだ。QV50のインテリアの多くが上品で高価に見えるが、よく見れば少しばかり安っぽく計器類も時代遅れだ。

ステアリングも高級感はなく、ナビはもっと使いやすくできたはずだ。ダッシュボードやドアにはスエードのような奇妙な装飾もあるが、どうしても吸音材に似ていると思ってしまう。

しかし、インテリアの実用性は非常に優れている。V6からダウンサイジングして、4つのシリンダーと補機類がコンパクトにパッケージされたことでキャビンスペースが拡大しているのだ。特にQV50の後部座席は広大で前シートの下に足を入れなくても十分くつろぐことができる。リアシートをスライドさせると広いトランクルームはさらに拡大するが、これはリアのマルチリンク式サスペンションの無駄をなくした設計のおかげでもある。

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