初試乗 メルセデス-AMG A45S プロトタイプ 1ℓ当たり210ps 先進の四輪駆動

2019.02.22

100字サマリー

メルセデス-AMG製となる最もポテンシャルの高いAクラス「A45S」の助手席に乗る機会を得た英国編集部。2019年末の発表に先駆けて、滑りやすい凍った路面でも、想像以上の優れたパフォーマンスを垣間見ることができたようです。

もくじ

プロトタイプでドリフトモードを味見
1ℓ当たり210psのハイチューンユニット
後輪の片側へ100%のトルクを伝達
ドリフトモードを呼び出す秘密のコマンド
最先端の四輪駆動システム

プロトタイプでドリフトモードを味見

万華鏡を覗いたようなグラフィックがボディ全体を覆い隠している。インテリアは高精細モニターのグラフィックで華やかだ。英国での発表はまだ5カ月ほど先ということもあり、まだプロトタイプ然としている車内には、データロガーやテスト用の機材が置かれ、多くのケーブルがあちこちに走っている。この派手なAクラスに近づくたびに、ドイツ人のエンジニアも近寄ってくるから、あまりクルマの側をうろつくわけにもいかない。

何しろ秘密事項が沢山あるのだろう。2代目A45「S」4マティックに関して、メルセデス-AMGから唯一知らされている情報は、ドリフトしやすいクルマだということ。アッファルターバッハからは、エンジンの最高出力カーブなどの一切の情報が明かされていない。でも、四輪駆動のハイパー・ハッチだということはわかる。

メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデル部門が読者に知ってほしいと考えている情報は、今のところESPには3段階のモードが備わり、ドライビングモードの選択とステアリングホイールに備わるシフトパドルの操作を組み合せることで、リアディファレンシャルの設定をよりアグレッシブに変更できるプロトコルが内蔵されているということ。そうすると、まるで後輪駆動のBMW M2コンペティションのように、深い角度でのドリフトが可能になるという。

わたしは2019年モデルとなる、A45 4マティック(写真)を運転しているから、これは恐らく間違いない。しかし、氷上の上で、後輪駆動のスーパーカーのような激しいスロットル操作によって、スリップアングルを自在に調整するということは、一見不可能なように思える。

今回のAMGの試乗会の大部分の時間は、ドライビング・アカデミーと呼ばれている部門の講師を務める、ラインホルド・レンジャーがドライブする助手席で過ごした。ステアリングホイールの裏側で秘密の操作をして、新しいディファレンシャルギアのモードを機能させると、スウェーデン北部の凍結した湖の上に設けられたスペシャルコースの路面に、A45Sはしっかりと食らいついた。

 
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