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2018.11.25

ベントレーで欧州横断の旅 制限時間は24時間 何カ国訪問できる?

プランB発動 いまも残る傷跡

午後3時45分にはコンチネンタルのハンドルを握っていたが、マイクがこれまで確実に通過してきたと思われるルートを地図に記入するのに30分かかった。もはやマケドニアとギリシャは到達不可能であり、忘れなければならない。だが、アルバニアとモンテネグロを諦め、ボスニア・ヘルツェゴビナを通過したあと北上すれば、ハンガリーとスロバキア、さらにチェコにも到達することができる。

つまり、3カ国を得るために2カ国を犠牲にし、さらに安全上の懸念もほぼ取り除くことができる。もともと計画していたルートをベントレーに乗って通過するには安全が問題だったのだ。われわれのプランBは大胆さには欠けるかも知れないが、960km以上を走破したにもかかわらず、まだ旅の半分も終わっていない疲れ切った4人にとって、ほかに選択肢はなかった。

午後4時30分には小国ながらも極めて美しいスロベニアに到達して、全員の心が軽くなった。旅の半分を終え、これまでの12時間で初めて疲れを感じてはおらず、前に進みたくてうずうずしていた。

午後6時ちょうどにスロベニアを後にして、すでに本日10カ国目に突入したと思ったところで、クロアチア国境の故障した料金ゲートで時間をロスした。ここまでのベントレーは信じられない程素晴らしく、ワールドクラスの乗り心地と洗練性を備え、つねに溢れんばかりのパワーを発揮していた。では不満はないだろうか?

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ごちゃごちゃとしたセンタコンソールには興醒めだが、それくらいだろう。午後8時にはマイクの運転で南へ向かい、ボスニア国境の長い車列に備えた。前にも経験したことがあるが、普通のクルマでさえいろいろと質問され、時間のかかる面倒な手続きだったのだ。しかし、今回はパスポートにスタンプを押されただけで何事もなく通過することができた。

いまだに銃弾のあとが残る建物を前に、1990年代ここで紛争があったことを思い返していた。紛争終結から数十年が経つというのに、この国はこれまで通過してきた場所とはまったく違う感情を抱かせ、前へ進もうとしながらも、そう遠くない過去の重荷に苦しみ続けていた。

出国手続きには時間が掛かったが、それも単に国境警備員がベントレーに興味津々だったことが理由だった。ルイス・ハミルトン並みの愛嬌を振りまくことでようやく出国を許された結果、直ぐにクロアチアへの再入国を果たすことができた。ここが今回たどり着くことができたもっとも遠い地点であり、ここからは家路を残すだけだ。

 
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