著名カーデザイナーの傑作と凡作 18選 前編

2019.05.04

フランツ・フォン・ホルツハウゼン

傑作:テスラ・モデルS(2012年)


自動車デザイナーが純EVをデザインする場合の手法は、明確にふたつのアプローチに別れるようだ。ひとつは、電動化によって従来の形式を打破できる可能性を最大限に利用し、これまでのクルマとはまったく別のデザイン・アプローチを取る方法。例えば、だいぶ民主化してはいるが、ジャガーIペースなどはその例に入るだろう。

もう一方は、動力源がバッテリーとモーターに置き換わっただけで、従来どおりの美しいクルマをデザインする方法。1968年生まれのアメリカのデザイナー、フランツ・フォン・ホルツハウゼンは、テスラ・モデルSをデザインする際、2番目の方法を選んだようだ。

モデルSは従来の自動車業界を含めて幅広い業界に大きな影響を与えたクルマになった。自社で設計した初めてのクルマでもあり、自動車史に残るようなクルマだともいえるだろう。フォン・ホルツハウゼンは、EVのパワートレインに合致させつつ、表面上はそれをアピールしないデザインを選んだ。またその後に続く、モデルXやモデル3にも展開していくデザイン言語を生み出すことにも成功した。

従来の自動車メーカーは、小さな自動車メーカーが未来の自動車像を勢いよく切り開いていく姿に、驚きを隠せなかっただろう。そして今では、テスラに追いつこうと努力しているようにも見える。

 
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