[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

世界を股にかけるスーパーカーの「運び屋」 仕事の極意 仕事より大切なこと

2019.06.29

リスクの分散も重要

われわれが訪ねる一週間前、彼らは9台のメルセデスF1をシルバーストンに運んだという。さらに最近ではポルシェを北極に、アウディをキエフへとテレビコマーシャルのため運搬した。マラネロに新車のフェラーリを引き取りに行って英国のディーラーへ届けるというのもよくある仕事だ。

今回のようなサーキットでのイベントでは、欧州全体のスーパーカーオーナーの家に配車することもあるという。最近ではフェラーリF50 GTやワンオフのF12 TRS、さらにポルシェ911RSRなども運んだようだ。このようなクルマは単に高額なだけではなく代えの効かないものであり、顧客はリスクの分散を求めてくるという。

「以前メルセデスのF1マシン4台を運んだ時のことです。2台のトラックにマシンを分乗させたのですが、メルセデスはそれらを別ルートで運ぶよう要求してきました。これはフェリーの事故の可能性に備えてのことです」

PGVMは他の運送会社にもサブリースしており、彼は所有するトラックの台数を正確には把握していないという。しかし、彼直轄の車両については、彼の知識は明確であった。「箱型のトレーラーのうち、ルーフを高くしてあるものが3台、そして全長を伸ばしてあるものが3台あります。そして4台積みトラックと2台積みトラックがそれぞれ1台ずつです」

「さらにレースカーを運ぶため、テールリフトがついたものも2台あります。今日使っているロルフォ・デラックスがそれです。ランプの上り下りで下回りを擦ってしまうクルマの輸送に用います。アストン マーティン・ヴァルカンを2台運んだ時にも使いました」

 
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