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2018.03.31

JLRのエグゼクティブ・ディレクター、どんな仕事? インタビュー

編集部より

JLRのチーフ・エンジニア、ニック・ロジャースは、ちょっとひととは違ったやり方が好きだと言います。エグゼクティブ・ディレクターに就任してから3年間、それまでの人生。いったいどんな感じでしょう? 英国版編集長がインタビューしました。

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

もくじ

ニック・ロジャースという男
ロジャースがトップになるまで
熱く語るトップ就任後の3年間
エンジニアとデザイナーのやりとり
番外編 ロジャースが強く意識する3台

ニック・ロジャースという男

ニック・ロジャースのオフィスはピカデリー・サーカスみたいだ。今日はジャガー・ランドローバー・グループ技術開発部長としての彼の精力的な仕事について、通常のインタビュー形式で真面目な話をする予定だったのだが、周りには大勢のひとがいるのだ。

JLRの若いエンジニア、トーマスとアザムは上司のそばについて勉強中。社内広報のハリエットは技術開発項目の社内ニュース・シートについて説明してくれた。あとはコーヒーの用意に忙しい秘書、AUTOCARのカメラマンのスタン、それにロジャースとわたしだ。

これが、50を過ぎてなお行動も言動も若々しいロジャースの仕事の流儀である。仕事で重要なのは個人的なコンタクトであると彼は考えている。挨拶、笑顔、激励、打ち解けた冗談。それに、技術開発すべてに対する抑えられない情熱である。

実際、「わたしにはオフィスはありません」と彼が言うように、この部屋を彼のオフィスと呼ぶのは相応しくない。しかし彼はこの部屋でいつも打ち合わせを行っている。

ここにたどり着くには「Gデッキ(あるいはGDEC:ゲイドン・デザイン・エンジニアリング・センター)」と呼ばれる巨大なビルの中を数百メートルも歩かなければならない。多くのデスクとスクリーンとエンジニアが詰め込まれたビルだ。BMWによる建設当初から巨大で野心的なビルだったが、今ではゲイドン・トライアングルと呼ばれる巨大な再開発プロジェクトの中のひとつのビルにすっかり生まれ変わっている。

この新しいGDECの機能は1万2000人を擁するJLRの技術開発部隊を収容することだ。3年前にロジャースがBMWのトップ・エンジニアだったヴォルフガング・ツィーバートの跡を引き継いでから3000人が増強された。

以来、ロジャースはすべてのクルマの研究開発も受け持っている。30年前の見習い社員も大した出世をしたものである。

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