世界最大の寒冷地テスト施設に潜入 極寒の世界 秘密は「スノーハウ」 前編

2019.11.16

英国との繋がり ますます忙しく

そして、ここには英国との繋がりもある。

かつてGMのテストコースだったベッドフォードシャーのミルブルック・プルービンググラウンドが、2015年にテストワールドを買収しており、その1年後にはミルブルック自身もエガムに拠点を置く精密機器メーカーであるスペクトリス社へと売却されている。

有難いことに、アイスドライビングで傷ついたのはプライドだけだった。
有難いことに、アイスドライビングで傷ついたのはプライドだけだった。

「自然の雪だけを使用しているため、つねに一定のコンディションになるように施設を管理しています。この一定のコンディションであるということが、エンジニアにとっては非常に重要なことなのです」とソールヤルビは言う。

テストワールドでは、雪と氷に覆われたコースで数十年に渡って培ってきた知見を「スノーハウ」と呼んでおり、このスノーハウが4月から11月の間、室内のスノーコンディションを最高の状態に保つことを可能にしている。(番外編参照)

いまここには70名のエンジニアがいるが、テストが最盛期を迎えるとその数は250名以上にも膨れ上がる。これまでのところ、作業の80%はスノータイヤにおけるEUのR117基準への適合試験に代表されるタイヤ性能テストだという。

だが、電動パワートレインの開発が進むとともに、開発サイクル自体が短くなるにつれ、車両試験の比率が増加しており、その結果、寒冷地テストが年間を通じて行われるようになっている。さらに、エンジンのWLTP基準適合テストの増加もこの傾向に拍車をかけている。

 
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