初代 マツダ・ロードスター 素晴らしき英国スポーツカーの継承者 前編

2019.11.16

サマリー

英国的スポーツカーを体現し、世界中を魅了してきたマツダ・ロードスター(MX-5)。2019年に誕生から30年を迎えました。長い歴史を持つきっかけとなった初代ロードスター、NA型の魅力を、2台の限定モデルとともに確認してみましょう。

もくじ

英国の伝統を再解釈したロードスター
最もピュアな初期1.6LモデルのNA型
楽しさに焦点を絞った運転体験
ファミリアGT用エンジンをチューニング

英国の伝統を再解釈したロードスター

text:Greg Macleman(グレッグ・マクレマン)
photo:Will Williams(ウィル・ウイリアムズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ラグビーのイングランド代表が、ワールドカップで決勝に進出するとは想像していなかった筆者。人気ロックバンドだったオアシスが、自滅的に解散するとも思っていなかった。それと同様に、1990年前半、マツダ・ロードスター(MX-5)が、価値あるクラッシック・モデルと評価されるとは考えていなかった。

それは当時、わたしには余りにモダンすぎた。過ぎたほどに良くできていて、トラブルフリー。そんなことができるのは、当時は日本車だけだった。欠点がない分、個性も薄いと思っていた。

マツダ・ロードスター(MX-5)1.6
マツダ・ロードスター(MX-5)1.6

問題を抱えてはいたが、英国のクラシック・スポーツカーを真似たようで、良く見えていなかったこともある。好青年のリアム・ギャラガーのように。そんな人物と一緒に騒いでも、楽しくない。

だが、わたしは間違っていたことは明らかだ。改めて見ると、初代ロードスターが本当は何を目指していたのかがはっきりわかる。伝統的な雰囲気ながら製造品質に優れた、楽しく再解釈されたスポーツカー。MGBの血筋違いの子孫として、現代の手頃なクラシックモデルとして愛されている。

現在までに30年以上生産が続けられ、4度のモデルチェンジを受けながら、100万台以上のロードスターが広島から世界へと旅立った。自動車史上、最も多く生産された2シーターのスポーツカーだ。

 
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