【これからどうなる?】カルロス・ゴーンの2020年、AUTOCAR英国の見方 予断を許さず

2020.01.23

サマリー

昨年末から世界中の話題をさらっているカルロス・ゴーンですが、彼の人生は今回の逃亡劇に負けず劣らずドラマチックなものでした。日産を救ったヒーローから、高級志向の独裁者へと姿を変えたと言われている彼のこれまでとこれからを改めて振り返ります。

もくじ

まるでハリウッド映画
まさにヒーロー 帝国の拡大
独裁者への変身 高級志向
大ヒット間違いなし?

まるでハリウッド映画

text:Ken Gibson(ケン・ギブソン)

カルロス・ゴーンの2020年は逃亡の日々となるだろう。

数々の不正会計疑惑で起訴され、公判への準備を進めていると思われていた最中に実行された、彼の日本からの逃亡劇はまるでハリウッド映画のようであり、ベイルートでの情熱溢れる記者会見も同様に興味深いものだった。

1996年にルノーへ移籍すると、2005年にはCEOに就任している。
1996年にルノーへ移籍すると、2005年にはCEOに就任している。

多くの点で注目を集めたこの一連の出来事は、ゴーンの劇的なキャリアを反映していると言えるだろう。

彼は自らのやり方で、世界の自動車業界におけるもっともパワフルで興味深いカリスマのひとりの座に上り詰めたのであり、世界中にある122の工場で、47万人ものひとびとが、年間1000万台以上のクルマを作り出す帝国を率いるまでになったのだ。

この業界を代表するリーダーたちと同じく、ゴーンのキャリアもその始まりは慎ましいものだった。

彼が最初に成功を掴んだのは、フランスのタイヤメーカー、ミシュランで働いていた時のことであり、フランスとドイツの工場勤務からスタートした18年後、ミシュランの北米事業部門CEOへと就任している。

ルノーへの移籍は1996年のことだったが、そこで彼はルノーの業績を回復させるべく工場閉鎖や人員削減などを断行したことで、「コストキラー」のニックネームを授けられている。

だが、倒産の危機に瀕していた日産の株式43%をルノーが購入したことで、1999年、ルノーから日産に派遣されると、ここでゴーンは新たに「ミスター調整」という異名を受けることとなった。

 
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