メルセデス・ベンツ新型Eクラス 車内がもはや会議室 加えて最新/安全装備が盛り沢山

公開 : 2024.01.15 17:45

PHEVモデルも登場

プラグインハイブリッドモデル「E350 eスポーツ・エディション・スター」

E350 eは電気モーターの最高出力が95kW/129ps、EV走行換算距離(等価EVレンジ/WLTC モード)112kmを実現しており、多くのシーンで電気のみで走行できるため、内燃エンジンをまったく使わない日も増えることになると彼らは述べる。システム出力は、最大230kW/312psとなる。

この電気モーターのトルクは回転開始時から最大値の44.87kg-mを発生し、車速140km/hまでは電気的な出力を100%発揮できるが、140km/hを超えると緩やかな制御が働くという。

メルセデス・ベンツ新型Eクラス・セダン/ステーションワゴン
メルセデス・ベンツ新型Eクラス・セダン/ステーションワゴン

プラグインハイブリッドモデルを使用する感覚は、全体として先代よりかなり電気自動車に近いものとなったと彼らは述べる。EV 走行換算距離が112kmまで拡大したことから、日常生活の近距離では、電気自動車のように電気のみでの走行を主とし、遠距離のドライブでは、エンジンと併用することで、充電状況を気にすることなく使用することができる利便性の高い電動モデルとなったとアナウンスした。

またプラグイン・パワートレインをきわめて有利に使えるようにドライブモードが2つ存在する。

・「バッテリー」モード:高電圧バッテリーの充電状態を維持することを優先するモード。
・「エレクトリック」モード:速度140km/hまでEV走行可能、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックがEV走行に適応、EV走行の際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングを実現可能となった。

減速時や下り坂で運動エネルギーを電気に変換できる回生ブレーキ機能についても、油圧ブレーキとの連係に改良が施され、回生ブレーキで得られる電力が最高100kWとなった。Dオートモードでは、システムが交通状況に応じて回生電力のレベルを自動で選択する。

エネルギー回収率(回生ブレーキの強さ)を変更したい場合は、ステアリングホイールの裏側にあるパドルスイッチを使って3段階で直接切り替えが可能。この回生ブレーキの切り替えはスポーツモードを除くすべてのモードで行うことができるという。

例えば、回生ブレーキの強さをD-に設定すると、ワンペダル感覚での走行が可能で、アクセルペダルから足を離すと電気モーターが発電機として働くことのみで減速し、これで多くの場合、油圧ブレーキが不要となるほどの十分な制動力が得られる。

さらにもう1つの装備として電動機械式のブレーキブースターが採用されており、電力回生と油圧ブレーキをきわめて高い効率で組み合わせたブレーキシステムを実現した述べた。

さらに、減速中にはオートマチックトランスミッションが数回のギアチェンジを行い、エンジン負圧に依存しないブレーキシステムが、走行状況やドライバーの制動力に対する要求に応じて油圧ブレーキと回生ブレーキの制動力分担をフレキシブルに自動制御することから、最大回生電力が得られる頻度が高く、その持続時間も長くなっている。

これを実現するため、ペダルの踏み込み量が一定でも油圧ブレーキの制動力を可変的に低減し、車速が低下していっても回生電力が高いレベルに保たれるよう設定されるが、この自動制御による変化がドライバーに意識されることは無いと語った。

高電圧バッテリー

メルセデス・ベンツ社で自社開発したもので、第4世代バッテリーファミリーに属し、先代を合理的にさらに進化させたものとなる。セル数は96個パウチ型バッテリーであり、バッテリーのエネルギー容量は25.4kWhで、このうち19.5kWhがEV走行に使用される。

高電圧バッテリーは、エネルギー密度が高いことから、内部に冷却システムを備えており、熱管理システムは、キャビンのクライメートコントロールとは独立に動作温度を制御することができるという。これにより、暑い地域と寒い地域での連続運転に加え、直流電流による急速充電も可能となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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